こんにちは
だんだんと暑さが増してきて、ついに気温が30℃を超えてしまいましたね。
この暑い時期に気なるのが“汗”ではないでしょうか?
体がベタベタしたり、においが気になったりなどあまり良いイメージはありませんが、
体温調節など身体に大切なはたらきを持っています。
そして汗には“良い汗・悪い汗”があるのです!
「良い汗をかくにはどうすればよいのか?」が今回のテーマです
ここで言う“良い汗”“悪い汗”とは どのようなものなのかというと・・・
<良い汗>
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水に近いさらさらとしている状態でベタつきやニオイが少ない。
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すぐに乾き、体温調節に役立つ。
<悪い汗>
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身体に必要なミネラル分が再吸収されず、汗に多く含まれており、ベトベトしている。ニオイがある。
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大粒でダラダラ流れて蒸発しにくい為、体温を下げる能力が低い。
現代人はこの悪い汗をかくことが多くなっています。
運動不足や冷房設備の普及により、汗をかく機会が減り、汗腺の働きが弱まっていると言われています。汗腺の働きが弱まると、ベトベトした良くない汗をかくようになります。
良い汗をかくポイント
“良い汗”をかくためには生活そのものを改善する必要があります。
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冷房を控え、扇風機やうちわなどを利用する。また、冷房を使うときは外気との温度差を5度以下にする。
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水分をしっかりとる。(起床時、食事中、入浴前後、就寝前など適宜水分補給)
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ウォーキングなど適度な運動を行う。(汗をかく習慣をつける)
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ショウガなど体を温める食品を積極的に摂る。
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シャワーではなく、ぬるめのお湯にゆったりと浸かって体を温める。
汗のニオイを防ぐ食生活のポイント
“悪い汗”が“良い汗”に比べてにおいやすいことはお話しましたが、汗のニオイは汗の種類以外にも、皮脂の分泌量や食生活とも密接に関わっています。
魚介や野菜中心だった日本人の食生活は最近では肉食(動物性のタンパク質や脂肪)中心になり、 体質にも影響を与えています。
動物性脂肪を多く摂りすぎると、皮脂の分泌が盛んになり、その皮脂が酸化することで汗のニオイが強くなる傾向があるようです。
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亜鉛を含んだ食品(カキ、レバー、うなぎなど)、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラル分を多く含んだ食品(緑黄色野菜や海草類)を積極的に摂る。 良い汗を作るためには、 汗の材料となる血液を健康に保つことが大切であり、そのためにはこれらのミネラルが不可欠です。また、汗をかいた後には忘れずに水分とミネラルを補給しましょう。
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規則正しい食生活を心がける。
ホルモンは体のあらゆる働きに関わり、汗の分泌とも密接な関係があります。不規則な食生活はホルモンバランスを崩す原因となり、汗腺の正常な働きを保ちにくくなります。
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ニオイの強い食品(にんにくなど)や刺激の強い香辛料などの摂りすぎに注意。
香辛料には発汗作用があり体温を下げるため、特に夏場の食事では多く使われています。しかし摂りすぎてしまうと、消化吸収された食品のニオイが血液を通じてそのまま出てしまうと言われています。
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豆類、コンニャク、海草など、食物繊維をたっぷり含んだ食品を多めに摂る。
腸内の悪臭を防ぐ善玉菌を増やして、体の中からニオイ予防を行いましょう。
規則正しい生活やバランスのよい食事を心がけ、これからの暑い時期を爽やかにすごしましょうね!
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