認知症について② | やまかわ薬局

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2017年8月30日

認知症について②

みなさんこんにちは!

残暑がまだまだ厳しいですね…夏バテのイラスト「ペンギンさん」

熱中症などに引き続き注意してお過ごしくださいね。

 

さて、今回は認知症の方とのコミュニケーション方法認知症予防についてみていきたいと思います。

 

まず、認知症の方とコミュニケーションをとる前提として、認知症の方の主観的世界を理解しようという姿勢が必要です。自分の価値観を当てはめて、おかしいと考えたり、非難したりしてもコミュニケーションは円滑に出来ません。認知症に関する正確な知識に基づいて、理解していこうという姿勢が不可欠です。

 

認知症の方とのコミュニケーション方法のポイント

指の数え方のイラスト「1」言語的コミュニケーションに加え、非言語的コミュニケーション(表情、身振り、姿勢など)による感情の伝達が重要

指の数え方のイラスト「2」声のトーンはあまり高くしないで、落ち着いた口調で話す

指の数え方のイラスト「3」急に言語的コミュニケーションを始めない。まずは対面し、視線を合わせてコミュニケーションの準備をしてから話す

指の数え方のイラスト「4」話題は過去の出来事ではなく、今現在起きていることにする

指の数え方のイラスト「5」何回でも繰り返しの話を聞いてあげる

指の数え方のイラスト「4」話の腰を折らない。折ってしまうとそこで話そうとしたことについて記憶が途切れてしまい、不満感を高める原因となる

指の数え方のイラスト「3」楽しい気持ちを喚起させるような話をすることで、不安感が軽減する(特に不安げな表情や言動をしているときに)

 

注意のマーク 絶対にしてはいけないこと 注意のマーク

・目の前で失敗や間違いをからかったり、責めたり、愚痴ったりすること

・子供に接するように扱ったり、いつも命令的・権威的な接し方をしたりするような自尊心を傷つける言動

 

このようなコミュニケーション方法は、特に認知症高齢者に対して有効であると考えられますが、認知症でない高齢者とのコミュニケーションに当てはまる部分もあります。

 

認知症のお婆さんのイラスト

次に、認知症予防についてみていきます。

現時点では「こうすれば認知症にならない」という方法は、残念ながらありません。しかし最近の研究から「どうすれば認知症になりにくいか」ということが少しずつ分かってきました。認知症を予防する対策は大きく分けて2種類で、日々認知症になりにくい生活習慣を行うものと、認知症で落ちる3つの能力を簡単なトレーニングで鍛えるものとがあります。これらを長く続けていくことで、認知症を発症せずに過ごせたり、認知症になる時期を遅らせたりできる可能性が高まります。

 

認知症になりにくい生活習慣

チェックボックスのイラスト(緑)食習慣⇒青魚・野菜・果物をよく食べる、緑茶・赤ワイン(ポリフェノール)を飲む

チェックボックスのイラスト(緑)運動習慣⇒週3日以上の有酸素運動をする

チェックボックスのイラスト(緑)対人接触⇒人とよくお付き合いをしている

チェックボックスのイラスト(緑)知的行動習慣⇒文章を書く・読む、ゲームをする、博物館に行く など

チェックボックスのイラスト(緑)睡眠習慣⇒30分未満の昼寝、起床後2時間以内に太陽の光を浴びる

 

認知症で落ちる3つの能力の鍛え方

チェックボックスのイラスト(オレンジ)エピソード記憶(体験したことを記憶として思い出す)

★鍛え方★

・2日遅れ、3日遅れの日記をつける

・レシートを見ないで、思い出して家計簿をつける

 

チェックボックスのイラスト(オレンジ)注意分割機能(複数の事を同時に行う時、適切に注意を配る機能)

★鍛え方★

・料理を作るときに、一度に何品か同時進行で作る

・人と話をするときに、相手の表情や気持ちに注意を向けながら話す

・仕事や計算をテキパキと行う

 

チェックボックスのイラスト(オレンジ)計画力(新しいことをするとき、段取りを考えて実行する能力)

★鍛え方★

・効率の良い買い物の計画を立てる、旅行の計画を立てる

・頭を使うゲーム(囲碁・将棋・麻雀等)をする

・やり慣れたことでなく新しいことをする

 

認知症ではコミュニケーションにおいても予防においても、家族によるケアが大切になります。高齢の家族がいる場合は、予防のための対策を心掛けましょう!また、認知症と診断された場合は、家族が病気についての理解を深め、本人の気持ちを尊重しながら前向きに関わっていくことが大切になります。

立っている大家族のイラスト「親子三代」

 

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