ヒートショック | やまかわ薬局

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2017年12月18日

ヒートショック

みなさんこんにちは!

雪景色のイラスト

今年も残りわずかとなってきましたね。。

寒いときには暖かいお風呂に入りたくなりますが、冬場のお風呂では注意が必要なことがあります!

 

 

そこで今回は、特に冬に気を付けておきたいヒートショックについてみていきたいと思います。

チェックボックスのイラスト(青)ヒートショックとは

ヒートショックとは、急激な温度変化で血圧が上下に大きく変動することなどが原因となり、起こる健康被害のことをいいます。ヒートショックによる心筋梗塞・脳梗塞・脳卒中・不整脈リスクは高く、軽く失神だけの場合でも浴室のため滑って頭を打つなど、大変な危険が伴います。

特に外気温が低くなる12月から1月にかけて、入浴中に心肺機能停止となる人が、もっとも少ない8月のおよそ11倍に急増するという報告があります。

ヒートショックのイラスト「お風呂場でふるえる老人」

 

 

 

ヒートショックは体全体が露出する入浴時に多く発生します。住宅内で暖房をしていない脱衣室や浴室では、室温が10度以下になることが珍しくありません。寒い脱衣室で衣服を脱ぐと、急激に体表面全体の温度が10度程度下がります。すると寒冷刺激によって血圧が急激に上がります。

この血圧の急上昇が、心筋梗塞、脳卒中を起こす原因のひとつとされています。さらに、一度急上昇した血圧は、浴槽の暖かい湯につかることによる血管の拡張で、反対に急激に低下します。この急激な血圧低下が失神を起こす原因となります。

 

チェックボックスのイラスト(青)ヒートショックに注意すべき人 

おじいさんとおばあさんのイラスト

ヒートショックは体の弱い高齢者に最も多く見られる症状なので、一般的に65歳以上の男女はどれだけ健康に自信があったとしても入浴時には注意が必要です。

特に高齢者は、熱いお湯が好きな傾向にありますが、脱衣場と浴室の温度差は10度以上あってはならないので、本人だけではなく周りの家族も気をかけることが大切でしょう。

 

心配なのは高齢者だけではありません。

糖尿病や高血圧等の成人病の持病がある人、コレステロール値が高くメタボリック症候群あるいはその予備軍の人なども、急激な血圧の変化でヒートショックになってしまう危険があります。中高年の男性はそれらの健康状態であることが多い上、晩酌の後お風呂に入ってしまうことも珍しくありません。そうなると、余計にリスクが上がってしまい危険です。

メタボリック・肥満のイラスト「体重計・男の子」

肉体の問題だけではなく、ヒートショックは住まいの問題から発生することもあります。タイル張りで窓のある浴室は熱が逃げやすく寒くなりやすかったり、築年数の長い家は隙間風が吹いたり壁にも断熱材が入っていなかったりするため、常に体が冷えて入浴の際温度差が激しくなる場合があるようです。

家の断熱のイラスト

チェックボックスのイラスト(青)ここで、ヒートショック対策についてご紹介します!

脱衣所や浴室、トイレへの暖房器具設置や断熱改修

浴室暖房機のイラスト

冷え込みやすい脱衣所や浴室、トイレを暖房器具で温めることは、効果的なヒートショック対策となります。加えて、窓まわりは熱が逃げやすいため、内窓を設置するなどの断熱改修で、外気温の影響を最小限に抑えることができます。浴室をユニットバスへ改修することでも断熱性は向上します。

 

 

シャワーを活用したお湯はり
シャワーを活用した浴槽へのお湯はりは効果的です。高い位置に設置したシャワーから浴槽へお温をはることで、浴室全体を温めることができます

温かいシャワーを浴びる人のイラスト

 

湯温設定41℃以下
お湯の温度を41℃以下にし、暖めすぎないようにすると、急激な血圧低下を防げます。

 

 

夕食前・日没前の入浴
夕食を食べる前、日没前に入浴することも良い対策法です。日中は日没後に比べ、外気温が比較的高く、脱衣所や浴室がそれほど冷え込まないことに加え、人の生理機能が高いうちに入浴することで、温度差への適応がしやすくなります。

 

食事直後・飲酒時の入浴を控える
食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴を控えた方が良いでしょう。

 

高齢者には一番風呂をすすめない
一番風呂は浴室が冷え切っており、お湯も入れたてで熱いことが多いです。2番風呂以降ならば浴室は温まっていますし、良い湯加減になっているでしょう。食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴を控えた方が良いでしょう。

 

ひとりでの入浴を控える
可能な場合は、家族による適切な見守りや、公衆浴場、日帰り温泉等を活用し、ひとりでの入浴を控えるといった方法も有効です。

お風呂のイラスト「お父さんと息子」

ヒートショックへの対策として重要なのは、寒い季節に脱衣所や浴室、トイレなどを温かくすることです。高齢者に多いヒートショックですが、誰にでも起こり得る症状でもあります。家族全員がヒートショックに注意して、自分のことだけではなくみんなが無事お風呂に入れているのか気にかけることも有効な対策となります。みんなで、ヒートショックを防ぎましょう!

温泉に入るカピバラのイラスト

 

 

 

 

 

 

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