残暑がまだまだ厳しいですね…
熱中症などに引き続き注意してお過ごしくださいね。
では、今回は高血圧症をみていきたいと思います。
高血圧症の種類
・高血圧…診察室で高く、家庭でも高い。
・仮面高血圧…診察室では低いが、家庭では高い。
・白衣高血圧…診察室では高いが、家庭では低い。
この中でも、仮面高血圧が危険です。
診察室で血圧値が正常(140/90mmHg未満)でも、ご家庭での測定での血圧が大きく上がる(135/85mmHg以上)のは危険のサインです。
次の項目にあてはまる方は、仮面高血圧症になりやすいので意識的に血圧を測るようにしましょう。
禁煙者
肥満・メタボリックシンドロームの方
精神的ストレスの多い人
糖尿病患者
身体的活動度の高い人
起立性高血圧、起立性定血圧の方
アルコール多飲者
心血管疾患をお持ちの方
外気と室内の温度差がある夏や冬は、血圧が変動しやすいので気を付けましょう。
夏の暑い時期
→冷房が効きすぎた部屋から暑い屋外へ出るときも、血圧が上がります。
外気との温度差が5℃以上にならないように気を付けましょう。
→大量に汗をかいたときは、脱水によって血圧が下がることがあります。
水分補給を忘れずに行いましょう。
対策例)
・外出前に窓を開けるなど、気温差を少なくして、からだが慣れてから外出する
ようにしましょう。
・汗をかいたら意識的に水分を摂るように心がけましょう。
・入浴
→浴室や脱衣所が寒い、お湯が熱いと血圧が急に上がります。
対策)・浴室や脱衣所を前もって暖めておきましょう。
・お湯の温度は38∼42℃程度にしましょう。
→浴槽から出るとは血圧が下がります。
対策)・急に立ち上がらず、ゆっくりとした動作を心がけましょう。
→排便時にいきむと血圧が上がります。
対策)食物繊維と水分を積極的に摂り、便秘を予防しましょう。
→トイレが寒い、便座が冷たいと血圧が上がります。
対策)電気で暖める便座や便座カバーを使用しましょう。小型の暖房器具でトイレ内
を暖めてもよいでしょう。
→通常、血圧は睡眠中は低く、起きている時には高くなります
対策)生活リズムを整え、十分な睡眠時間を確保しましょう。
→睡眠不足や不眠、睡眠の異常は、血圧をあげます。
対策)・質の高い睡眠を心がけましょう。
・過労、緊張、心配事、不安などのストレスを休養などで解消しましょう。
・睡眠時無呼吸があれば治療を受けましょう。
→夜の飲酒習慣は、朝の血圧を上げます。
対策)・一日の適量を守りましょう。
・毎日の飲酒は控え、休肝日を設けましょう。
血圧の変動により、めまいや頭痛、吐き気などが起きることがありますが、別の疾患が
原因の場合もありますので、これらの症状がでたときは医師へご相談下さい。
しっかり対策をして元気に過ごしましょう。
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