インフルエンザ予防接種 | やまかわ薬局

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2023年10月20日

インフルエンザ予防接種

10月からインフルエンザの予防接種が始まります。

岡山県でもすでにインフルエンザ感染者が増え、学級閉鎖になるところもあるようですね。

これから年末の忙しい時期や学生のみなさんは来年の受験に向けて対策ができるようにしていきましょう。

 

予防接種ワクチンの重要性と効果

インフルエンザを予防するうえで重要なのが、予防接種といわれています。

ワクチン接種後、約2週間で「抗体」ができます。

効果は年齢などにもよりますが、

①発症を約50~60%減少させる

②重症化を防ぎ成人の入院を約70%減少させる

③高齢者の死亡リスクを約80%減少させる

といった報告があります。

ワクチンを打った後にインフルエンザにかかることもありますが、ワクチンを打たないでかかるより重症化を抑えることができます。

発熱期間も短くすることができるといったデータがありますので、単に予防するだけでなく重症化を抑えるという観点からも予防接種が大切です。

 

肺炎のイラスト危険なインフルエンザの合併症発熱のイラスト(男性)

危険なのは子どもがかかりやすい「インフルエンザ脳症」、高齢者に多い「肺炎」です。

ニュースで聞いたことがある方も多いかと思いますが、インフルエンザ脳症になると、突然の高熱の後、幻覚や言動の異常

意識障害などの中枢神経障害を引き起こします。

「意識がおぼろげで呼びかけに反応しない」「意味不明な発言」などの症状が現れたらインフルエンザ脳症のサインです。

肺炎も今回のコロナ渦でもよく聞いたかもしれませんが、熱がつづく、せきがひどくなる、息切れがおこるなどの症状が現れます。

高齢者の方は熱が出ても高熱になりにくいため、「微熱が長引く」「呼吸が浅く荒い」「痰が出る」などの症状が出ると肺炎のサインです。

他にも慢性疾患のある人、妊娠中の人、BMI40以上の肥満の人、長期療養施設に入居している人も重症化のリスクが高いので注意が必要です。

 

インフルエンザの感染ルート

咳で菌が飛んでいるイラスト飛沫感染…感染した人が咳やくしゃみをすることでウイルスを含む飛沫が飛散し、これを健康な人が鼻や口から吸い込み

ウイルスを含んだ飛沫が粘膜に接触することによって感染します。

咳で約90万個、くしゃみで約200万個の飛沫が発生するといわれており、5分間の会話でも咳と同程度の約90万個の飛沫が

発生するとされています。

接触感染…感染した人と握手をした手で鼻や口を触ったり、ドアノブやテレビリモコンなどを介する間接的な接触によって感染します。

空気感染のイラスト(感染症)空気感染…飛沫の水分が蒸発して乾燥し、さらに小さな粒子 である飛沫核となって、空気中を漂い、離れた場所にいる人が

これを吸い込むことに よって感染します。

飛沫核は空気中に長時間浮遊するため、対策としては特殊な換気システムやフィルターが必要になります。

 

自分でできる予防

■正しい手洗い、うがい

外から帰ってきた時、咳やくしゃみ、鼻水をかんだ時など、ハンドソープを使って手洗いをしましょう。

ハンドソープを使って正しく手洗いした時と、水のみで手洗いした時ではウイルスの量が1/100万の差が出ます。

うがいは菌やウイルスを洗い流したり、のどの保湿効果に適しています。

マスクをつける

人混みに行くとき、咳が出る時にはつけましょう。

菌やウイルスの侵入を防いだり、他の人への感染拡大も防げます。また、喉の保湿効果もあります。

温度計・湿度計のイラスト室内の湿度の調整

インフルエンザウイルスは空気が乾燥している所が大好きで、ウイルスの寿命も長くなってしまいます。

なので部屋の湿度は50~70%を保つようにしましょう。

免疫力の強い人のイラスト規則正しい生活習慣を

適度な運動、バランスの良い食生活、しっかり睡眠時間をとって免疫力を高めるようにしましょう。

 

インフルエンザは毎年死亡例もある油断できない病気です。

コロナと合わせてしっかり予防と対策をして、健康な生活を過ごしていきましょう。

 

 

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