花粉症について その2 | やまかわ薬局

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2023年5月20日

花粉症について その2

皆さま、こんにちは。

特にひどかった今年の花粉もようやく落ち着いてきました。

今回は、花粉症の続きとして、「アレルゲン免疫療法」に関するお話です。

 

花粉症のおさらい

花粉症とは、花粉に対して体が過剰な防御反応を起こすようになってしまった状態です。

 

鼻水、くしゃみ、鼻詰まりが主な症状で、他に眼の痒みや違和感があります。

鼻呼吸がしにくくなることで、集中力の低下、寝づらい等生活にも大きな影響があります。

 

「アレルゲン免疫療法」とは

「アレルゲン免疫療法」とは、

体が過剰な反応をしている花粉等のアレルゲンを少しずつ体に与えて、体を徐々にアレルゲンに慣れさせていく方法です。

 

「アレルゲン免疫療法」の効果・特徴

体が花粉に慣れることによって、花粉が入ってきても過剰な反応をしにくくなり、

鼻水・くしゃみ・鼻詰まり等の症状がでにくい、またでても軽いものにとどまるといった効果が期待できます。

 

また、その効果が長続きしやすいのも特徴で、しっかりとお薬を続けておけば、やめてから10年経っても効果が残っていた、という研究もあるほどです。

症状が和らぐので、抗ヒスタミン薬等のお薬を減らせるため、それらのお薬で眠気がでる方でしたら眠気に悩まされなくなる等の効果も期待できます。

 

「アレルゲン免疫療法」の注意点

注意点としては、効果が出るまである程度(少なくとも1年程)はかかってしまうため、根気よく続ける必要があります。

効果を長続きさせるためにも、4~5年は使うことが勧められていますが、やはり様々な理由で、途中でやめる方も多いのが現状です。

 

 

「アレルゲン免疫療法」のお薬

現在はスギ花粉とダニについて、お薬があります。

スギ花粉のお薬は、花粉が飛んでいる時期(1~5月)は避け、花粉が飛んでいない時期(6~11月)に開始します。

 

お薬のタイプは、注射と錠剤とあります。

錠剤は、普段良く目にする、水などで飲むタイプではないので注意が必要です。

 

シートから取り出したら、舌の下に入れて1分おき、その後は舐めて溶かして飲みこみます。

その後5分は水や食べ物を口にしないよう注意しましょう。

お薬を使う前後2時間ほどは、お薬で体調が悪くならない様運動やお酒、お風呂は避けるようにお願いしています。

お薬そのものは1日の内、いつ使っても大丈夫ですので、生活に合わせて都合がよい時間に使えば大丈夫です。

割れやすいお薬なので、あまり乱暴に取り扱わないようお願いしています。

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。

より詳しい内容に興味がある方は是非お近くのやまかわ薬局まで!

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