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2023年6月22日

イソフラボンの効果

みなさんこんにちは!

みなさんは、毎日の食事で大豆を積極的に摂取できていますか?

実は、大豆の中に多く含まれる「イソフラボン」を摂取することで、美容や健康に様々な効果が得られるんです!

そこで今回は、大豆に含まれるイソフラボンの成分や働きについて、

また、イソフラボンにはどのような効果があるのかについてご紹介します!

 

イソフラボンとは?

イソフラボンとは、大豆などマメ科の植物に多く含まれるポリフェノールの一種です。
ポリフェノールは、強い抗酸化力(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ力)があることで知られています。

抗酸化力があるポリフェノールは、生活習慣やストレスによって増えすぎた活性酸素(著しく反応性が増すことで強い酸化力をもった酸素)を抑えます。
そのためポリフェノールは、生活習慣病の予防や改善に役立つといわれています。

また、イソフラボンには、さまざまな分類や種類があります。
大豆や大豆の加工食品に含まれているイソフラボンは、大豆イソフラボンとよばれています。

大豆のキャラクター

大豆イソフラボンは、主に糖とそのほかのさまざまな成分が結合した配糖体で、有機化合物とされています。
糖の部分が分離したものをアグリコン型といいます。
アグリコン型の大豆イソフラボンは、大豆の発酵食品に多く含まれます。

 

イソフラボンの働き

ガンのリスクを下げる

最近、大豆イソフラボンがガンの予防に効果があるのではないかと言われています。
乳ガン・子宮ガン・卵巣ガンの発生率は、大豆製品を多く摂る日本や中国のほうが欧米よりも低くなっています。

このことから、大豆イソフラボンの摂取量とガンの発生率とは、関係性が大きいとされています。
イソフラボンに関しては、今後のさらなる研究に期待が大きいです。

やる気をサポート

エストロゲンには、脳の血液循環をよくし、脳細胞自体の働きを活発にする働きがあります。
またエストロゲンは、やる気を起こす働きや記憶力を高める作用などもあると考えられています。

エストロゲン投与により、アルツハイマー病の進行を阻止した症例が報告されています。
このことからも、エストロゲンに似たイソフラボンは、やる気をサポートする効果があると考えられています。

 

イソフラボンの4つの効果

更年期障害の改善更年期障害のイラスト

女性は、年齢とともに卵巣の機能が低下するため、エストロゲンの分泌が減少します。
エストロゲン分泌が減少することによって、顔のほてりやのぼせなどの身体的症状がみられます。
加えて、イライラ、憂鬱など、精神的な症状もみられます。

これらの症状は、更年期障害とよばれています。
イソフラボンは、この更年期障害の症状を改善する効果があります。

また、イソフラボンには、エストロゲンの過不足を整える作用があります。
そのため、イソフラボンはエストロゲンの過剰分泌が原因で引き起こされる乳ガンの予防につながると考えられます。

骨粗しょう症の予防骨粗しょう症のイラスト

イソフラボンには、骨のカルシウムが溶け出さないようにする働きがあります。
エストロゲン分泌が減少することによって、カルシウムを骨に蓄えておく力が低下します。

その結果、骨密度が低下して骨がもろくなるため、少しのはずみで骨が折れやすくなります。
これが、骨粗しょう症です。

イソフラボンは、骨にカルシウムを蓄える作用があるため、骨粗しょう症を予防します。

生活習慣病の予防・改善低カロリーな食事をする女性のイラスト(生活習慣病)

脂質の一種であるコレステロールは、細胞をつくるために重要とされている成分です。

動物性脂肪を多く含む食品であるバターなどを摂りすぎることによって、血中のコレステロール濃度は増加してしまいます。
コレステロールが増加すると、動脈硬化が進行するため、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしてしまう可能性があります。

イソフラボンは、血中に増えすぎたコレステロールを減らす効果があり、生活習慣病および動脈硬化などの予防に役立ちます。

美肌効果つるつるのお肌の女性のイラスト

エストロゲンと似た働きをするイソフラボンは、女性らしい体をつくるために重要な役割を果たしています。
エストロゲンの分泌は、年齢や生活習慣によって低下します。

エストロゲン分泌が低下することによって、肌の弾力を保つコラーゲンや、肌に潤いを与えるヒアルロン酸をつくる力が低下します。
その結果、しわやたるみなど肌の老化現象が進みやすくなってしまいます。

イソフラボンには、肌に弾力性を与えたり、しわを改善したりする効果があります。

 

イソフラボンが多く含まれる食品

大豆大豆のイラスト

大豆の胚軸(生長すると芽になるところ)部分に多く含まれています。
含有量は、大豆飲料125mlで69.0mgとなっています。

納豆納豆のイラスト

納豆は、煮る・蒸すなどして柔らかくした大豆を納豆菌によって発酵させた発酵食品です。
含有量は1パック(50g)で65.0mgとなっています。

豆腐豆腐のイラスト(絹)

豆腐は、煮た大豆の搾り汁(豆乳)を凝固剤(にがり、石膏など)によって固めた加工食品です。
含有量は1/2丁(110g)で55.0mgとなっています。

みそ合わせ味噌のイラスト

みそとは、主原料の大豆を蒸すか煮るかして、麴(こうじ)と食塩を加えたものを、発酵、熟成させた半固体状の調味料です。
含有量は大さじ1(18g)で7.2mgとなっています。

きな粉きな粉のイラスト

きな粉とは、大豆を炒って皮をむき、挽いた粉です。
加熱により大豆特有の臭みが抜け、香ばしい香りになります。
含有量は大さじ2(12g)で約19mgとなっています。

 

イソフラボンの目安摂取量

イソフラボンの1日あたりの目安摂取量は、40〜50mgとされています。
食品で補う場合は、豆腐なら110g(1/2)、納豆なら50g(1パック)が目安となります。

 

イソフラボンを過剰摂取するとどうなる?

大豆イソフラボンの効果を最大に活かす為には、1日数回に分けて摂取することがおすすめです。
1日1回の摂取であれば、朝食時に空腹の状態で取り入れることをおすすめします。
空腹時に摂取することで、イソフラボンの吸収が高まると考えられるためです。

また、目的が美容や睡眠の質の改善などであれば、就寝に近い夕食時に取り入れると効果的です。

閉経前の女性は、生理周期におけるイソフラボンの摂取タイミングにも注意が必要となります。
イソフラボンを摂取し過ぎることによって、エストロゲンなどホルモンバランスが乱れ、逆効果となる場合もあるためです。

女性ホルモンのバランスが崩れると、生理不順・胸の張り・月経過多を引き起こすリスクがあります。
健康的なイメージのある大豆イソフラボンですが、摂り過ぎは逆に健康および美容を害する恐れもあるため注意してください。

そのため、普段の食生活の中で適量を守りましょう!
効果的な組み合わせでイソフラボンを摂取していくことで、安全にイソフラボンの効果を得られることができますよ

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