低栄養にならないために | やまかわ薬局

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2021年4月26日

低栄養にならないために

 

みなさんこんにちは!

今回は低栄養についてお話致します。

 

<低栄養とは>

筋肉のキャラクター

体をうごかすために必要なエネルギーと

骨や筋肉、血などの体のもとを作るたんぱく質が

不足している状態のことをいいます。

 

令和元年 国民健康・栄養調査によると

65歳以上の高齢者の低栄養傾向(BMI20以下)の割合は

男性12.4% 女性20.7%で

この10年間で男女とも有意な増減はみられない

との結果がでています。

 

<低栄養状態が続くと・・・>

食欲のないお年寄りのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

・体重が減少する

・腹水や浮腫などの低たんぱく血症を起こしやすくなる

・免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなる

・皮膚が弱くなり傷ができやすく治りにくくなる

・筋肉量や筋力の低下により運動機能や活動量も低下する

 

などさまざまな健康リスクがあります。

 

さらに、長期にわたると

フレイル(寝たきりや要介護の一歩手前の状態)の

引き金になってしまうこともあります。

 

<低栄養状態を判断する基準>

体重計に乗る人のイラスト(おばあさん・痩身)

★体重減少

体重減少率

(通常の体重-現在の体重)÷通常の体重×100

上の式に当てはめて計算してみましょう。

1~6か月以内に3%以上の体重減少が認められる方は

注意が必要です。

 

★BMI

BMIとは、身長と体重から肥満度を算出した

体格指数のことです。

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

上の式で求めることができます。

 

年齢と目標にするBMIの範囲です。

年齢 目標とするBMIの範囲
18~49歳 18.5~24.9
50~64歳 20.0~24.9
65~74歳 21.5~24.9
75歳以上 21.5~24.9

高齢者の方は20を下回ると低栄養のリスクが高まるので

注意が必要です。

 

★血清アルブミン値

血清アルブミンとは、血液中のたんぱく質の一種で

総たんぱくの約6割を占めています。

栄養・代謝物質の運搬や浸透圧の維持などの

働きをしています。

血清アルブミンが3.5g/dlを下回ると低栄養の疑いがあります。

 

<低栄養を防ぐためには>

元気なお婆さんのイラスト

★三大栄養素をしっかり摂りましょう

体を動かすために必要なエネルギーとなる糖質脂質

骨や筋肉、血など体のもとを作るたんぱく質

を、しっかり摂りましょう。

糖質:ご飯、パン、麺類、イモ類、果物など

脂質:油脂、バター、肉や魚の脂

たんぱく質:肉類、魚介類、卵、豆類、乳製品

 

※ 特に不足しがちなたんぱく質を手軽に摂る方法 ※

いつもの食事にたんぱく質が豊富に含まれている食品を

足したり、変えたりして一工夫してみましょう。

 

例えば・・・

 

チーズトーストのイラストヨーグルトのキャラクター

朝食でトーストにハムやチーズをのせる

ヨーグルトをプラスする

 

温玉うどんのイラスト野菜サラダのイラスト

昼食で麺類にちくわやかまぼこなどの練り物や

卵をトッピング

野菜サラダにミックスビーンズやツナを追加する

 

納豆ご飯のイラスト豚汁のイラスト

夕食でごはんに納豆をプラス

みそ汁を豚汁に変える

 

牛乳のキャラクター(ビン)豆乳のイラスト

間食で豆乳や牛乳をとりいれる

など、一工夫加えてたんぱく質をしっかり摂りましょう。

 

★ 少しずつでも1日3食必ず食べましょう

一度にたくさん食べられないときは、1回の食事量を

少なくして数回に分けて食べましょう。

ビタミンの多い果物やカルシウムが豊富な乳製品を

間食としてとりいれるのもおすすめです。

食欲がないときは、おかずを優先して食べましょう。

 

★ こまめに水分補給を心掛けましょう

食事量が減ると、自然と水分摂取量も減ってしまいます。

1度にたくさん摂ると体に負担がかかります。

朝、昼、夕の食事の時に加えて起床時、間食時、就寝前など

回数をわけて少しずつ水分補給するようにしましょう。

 

しっかり食べて、低栄養を予防しましょう!

元気な心臓のキャラクター

 

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