冬は感染症に注意! | やまかわ薬局

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2022年12月18日

冬は感染症に注意!

みなさんこんにちは!

12月になり寒さ本番、風邪の季節がやってきましたね。

しかし、ただの風邪と思って放っておいたら、実はインフルエンザやノロウイルスだったということも・・・。

1年の始まりで学校や仕事、遊びなどが忙しいし、うつりたくないな、と思っている方は多いはず。

どうやって予防していけばいいのか、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです!

 

 

<冬はウイルスが好む低温・低湿!>

「風邪は万病の元」といいますが、風邪という病名はなく、感染症の一種です。

感染症の病原になるウイルスや細菌は無数にあり、喉や胃腸など症状が現れる部位によって、それぞれ正式な病名があります。

冬に感染症が流行りやすい理由は、気温湿度の低さがあります。

ウイルスや細菌は低温・低湿度を好むため、冬は夏よりも長く生存することができ、感染力が強くなります。

加えて、空気が乾燥していると、咳やくしゃみの飛沫が小さくなり、飛沫に含まれたウイルスがより遠くまで飛ぶようになります。

そのため、一度の咳やくしゃみによる感染範囲が拡大し、感染スピードも上がります。

一方、冬は人の体も寒さのため体温が下がり、ウイルスや細菌へ対抗する免疫力が落ちます。

また、夏に比べて水分摂取量が少ないため、体内の水分量も減り、喉や気管支の粘膜が乾燥しウイルスに感染しやすい状態になるのです。

 

<冬に流行る感染症>

感染症の主な経路は、

・感染した人の咳やくしゃみの飛沫に含まれる病原体を吸い込む「飛沫感染

・乾燥して小さな粒子となって漂っている病原体を離れた場所で吸い込む「空気感染

・タオルやドアノブ、電車のつり革、嘔吐物などに触れた手を介して口や鼻から侵入する「接触感染

です。

             

 

 

特に冬に流行しやすい感染症は、インフルエンザウイルス性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス)RSウイルスなどです。

それぞれの症状と感染経路を知っておきましょう。

 

 

■インフルエンザ

インフルエンザウイルスを病変とする気道感染症です。

38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れるA型、高熱の場合もあるが微熱や平熱のこともあり、消化器系の症状が特徴のB型があります。

インフルエンザ予防の基本は、流行前にインフルエンザワクチンの接種を受けることです。

現在のインフルエンザワクチンは、A型2種類とB型2種類の4価ワクチンになっています。

 

■ウイルス性胃腸炎

ノロウイルスやロタウイルスに感染して、嘔吐や下痢が突然始まる「お腹の風邪」。

ノロウイルスは1年を通して発生していますが、特に冬に流行。

手指や食品などを介して口から感染し、腸管で増殖します。

ロタウイルスは乳幼児期に多く発症します。

予防には手洗いが必須です。

 

■RSウイルス感染症

風邪のウイルスの一種、RSウイルス。

ほとんどの感染は乳幼児で、気管支炎や肺炎などの症状が現れます。

感染力が高く、子供同士の集団発生に気をつけましょう。

大人は軽い鼻風邪程度で済みますが、知らないうちに乳幼児にうつしてしまうこともあるので要注意です。

 

 

<感染症のかかりやすさチェック>

同じように流行しても、感染症にかかる人とかからない人がいます。

自分がかかりやすいかどうか、日ごろの生活をチェックしてみましょう。

 

□ 帰宅後、手洗いうがいをしない

□ 外食やコンビニ食などが多い

□ 睡眠不足が続いている

□ 仕事や人間関係などストレスが多い

□ 暖房をつけっぱなしで換気を行わない

□ 寒いので定期的な運動をしていない

□ 家族や友人とタオルやハンカチを共有することがある

 

チェック項目が多いほど感染症にかかりやすい状態です。

 

 

<感染症予防対策を徹底しましょう!>

免疫力がダウンしがちな冬の時期、休養や睡眠をしっかりとって、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。

インフルエンザ予防には流行前のワクチン接種が有効ですが、冬の感染症予防の基本は、手洗いやうがいなど日常生活の対策が重要です。

 

■マスクはつけ方・捨て方に注意!

ウイルスに感染した人がマスクをしないで咳やくしゃみをすると、ウイルスを含んだ飛沫が飛び、周囲の人が吸い込むことで感染が拡大します。

症状のある人は感染防止のためにマスクを着用しましょう。

また、予防にもマスクはおすすめです。

不織布のマスクを鼻の周りに隙間を作らないようにして装着し、捨てるときは内側に触れないように気をつけましょう。

 

■口内細菌をうがいで減らす!

電車内やデパートなど人ごみの多い場所には、ウイルスや細菌が漂い、感染する可能性があります。

予防には帰宅直後のうがいが効果的です。

初めに口の中の隅々をブクブクうがいして口内細菌を吐き出します。

その後新しい水を口に含んであごをあげて15秒くらいを目安に、喉の奥をふるわせて洗うガラガラうがいをします。

帰宅時だけでなく、のどや空気が乾燥している冬は頻繁にうがいをしましょう。

 

■こまめな石鹸あらい!

ドアノブ、電車のつり革、エスカレーターの手すりなどに、ウイルスや細菌が付着している可能性があります。

自分の手に細菌が付き、その手を鼻や口、目などにもっていくことで体内に侵入します。

石鹸を使ったこまめな手洗いで予防しましょう。

手洗いは、石鹸の泡を良く立て、掌、手の甲、手首、指の股やつめの間も念入りに洗い、流水で充分にすすぎ、清潔なタオルかペーパータオルでよくふき取って乾かしましょう。

 

 

みなさんが普段行っている感染対策に該当するものがありましたか?

コロナだけではなく、特に冬はインフルエンザなども流行するので、ただの風邪と放置しないで、早めに受診して、適切な治療を受けましょう。

 

 

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