みなさんこんにちは。
10月に入り秋の涼しさを感じる季節になりましたね。
今回は、秋から冬が最も美味しいとされ、今まさに旬を迎える「里芋」の栄養とちょっとした豆知識についてご紹介します!
【里芋の栄養と効果】
独特のぬめりが特徴的な里芋の栄養と効果についてご紹介していきます。
≪カリウム≫
ミネラルの一種である「カリウム」が里芋には含まれています。
カリウムは、体内の水分量を適切に保つために重要な働きを持つ栄養素で、体内の過剰な塩分と共に水分も排泄してくれます。
そのためカリウムが、塩分の摂りすぎなどを調整してくれることにより、むくみや高血圧の予防・改善が期待できます。
さらに、筋肉の収縮を正常に保つ作用があることでも知られています。
≪ガラクタン・グルコマンナン≫
里芋特有のネバネバには、食物繊維の一種である「ガラクタン」という栄養素が含まれています。
食物繊維の中でも水に溶けやすい「水溶性食物繊維」で、その粘着性により食べ過ぎ防止に効果があるとされており、糖質の吸収をゆるやかにするため血糖値の上昇を抑えてくれるといわれています。
また、ガラクタンには、腸内環境を整える整腸作用もあり便秘に悩んでいる方には特におすすめです。
そして、「グルコマンナン」もガラクタン同様、水溶性食物繊維と呼ばれるもので、血中コレステロールの低下や血糖値の上昇予防に効果が期待できます。
≪銅≫
里芋には、ミネラルの一種である「銅」という栄養が多く含まれています。
銅は、エネルギー代謝に必要な酵素の原料として使われることが特徴です。
骨や皮膚、血管壁を健康に保ち、美肌に欠かせないコラーゲンの生成も期待できる栄養素です。さらに、美しい黒髪のためのメラニン色素を作り出す材料にもなります。
≪モリブデン≫
里芋に含まれる「モリブデン」はミネラルの一種で、肝臓に貯蔵されている鉄分の利用を促す栄養素です。
造血作用があるため貧血の予防や、食道ガンの予防にも効果があるとされています。
さらにモリブデンには、尿酸の産生を促す効能もあるといわれています。
≪炭水化物≫
里芋には「炭水化物」も含まれています。
炭水化物は、体内でブドウ糖に変化し、集中力の欠如や疲れやすいなどの症状を防ぐ効果があります。
そのため、私たちが活動する上で欠かせない栄養素のひとつです。
炭水化物は、過剰剰摂取には注意が必要ですが、ダイエットなどで極端に炭水化物が制限されると身体だけでなく脳の働きも正常に行われなくなる心配がありますので、制限する際は注意が必要です。
里芋に含まれるの炭水化物の量は、さつまいもより低いため炭水化物の過剰摂取を控える時には最適の食材といえます。
【美味しい里芋の選び方】
里芋を買う際に、より美味しいものを選べる5つのポイントをご紹介します!
1.土が付いていて湿り気がある!
2.形が丸みをおびていて、ふっくらとしている!
3.触った感触が固くしっかりとしている!
4.里芋のしま模様がはっきりと見える!
5.カットした断面が白く艶がある!(既に皮が剥いてある場合は、白くて綺麗なもの)
里芋は乾燥すると水分が抜けて食感や風味が落ちてしまうため、購入の際は土がついたままで湿り気のあるものを選ぶのが良いといわれています。
また、順調に成長した里芋は、形が丸みをおびていてふっくらとし、しま模様がはっきり見えるのが特徴です。購入の際には、是非形やしま模様をよく見てみてください。
触った時に、全体が柔らかいものは鮮度が落ちている可能性が高いといいます。
里芋がカットされていたり皮を剥かれた状態で販売されている場合は、色味に注意して白くて綺麗なものを選んでみてください。
断面に赤い斑点があるものや変色している場合には、鮮度が落ちている可能性が高いです。
是非、以上のポイントを参考により美味しい里芋を選んでみてください!
栄養豊富で煮物やお味噌汁など日本の食卓ではおなじみの「里芋」をこれからの食卓に是非取り入れてみてください!