水の事故に備えて | やまかわ薬局

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2023年8月3日

水の事故に備えて

毎年この時期に多い「水の事故」

「自分は泳ぐのが得意だから大丈夫」「まさか自分が溺れるわけがない」と思っていませんか?

これは「楽観バイアス」と言って、自分自身の行動や能力などを実情よりも楽観的にとらえ

危険や脅威などを軽視する心的傾向という意味です。

水の事故というのは本当に一瞬の出来事です。

実際に事故にあった時に調べればいい…それでは手遅れになるかもしれません

もしもの時、自分自身や大切な人を守るために、少しでも知識を付けておきましょう勉強をしている猫のイラスト

 

 

川での事故川・河原のイラスト

川遊びでは、浅瀬が多く、流れが緩やかなところを選んでいる方が多いと思います。

ですが、川の水面の流れが緩やかなところは実は急に深くなっている場所が多く、急に流れが速くなるところもあります。

浅いだろうと歩いていくと一気に頭の先まで沈んでしまい、びっくりしてパニックになります。

急いで浅瀬に行こうとしても川底の崩れやすい砂利の斜面に足を取られ、溺れてしまうのです。

 

溺れる典型的なパターン溺れている人のイラスト

①橋や岩、崖などから飛び込む

②川や海を横断しようとする

③飲酒をして水に入る

④流されたサンダルビーチサンダルのイラスト「緑」や帽子、ボール海のイラスト「ビーチボール」を追いかけてしまう

 

海での事故海のイラスト「ヤシの木とビーチ」

川と同じく、見えない深みや急に押し寄せてくる高い波も事故の原因になりますが、

特に「離岸流」(リップカレンともいいます)に注意してほしいとしています。

離岸流(リップカレン)とは…

沖に向かって流れる速い流れのことをいいます。

波やうねりは沖から海岸へと打ち寄せてきますが、打ち寄せられた海水は流れやすい場所から沖へ戻ろうとします。

この沖へ戻ろうとして発生する流れが離岸流で、海水浴場でも速ければ1秒間に1メートル、波が高いと2メートル/秒以上も流されることもあります。

海水浴場において溺水事故の60%が離岸流によるもので、子供だけでなく大人も溺れてしまうこともあります。

 

事故を未然に防ぐためには…

 ライフジャケットを着用するライフジャケットを着た男の子のイラスト

 海やプールではライフセーバーや監視員がいるところを選ぶ

 子どもだけで遊ばせるのではなく、大人も一緒に遊ぶ水泳をしている家族のイラスト

   「溺水反応」という言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、子どもは静かに溺れます。

   自分が溺れていることに気づいていないことが多く、家庭のお風呂でも事故が多いそうです。なのでお子様から離れないでくださいね。

 

 サインフラッグを知る(海の場合)旗を持って走る動物たちのイラスト

 ブルーフラッグ→意味:遊泳可能

 イエローフラッグ→意味:遊泳注意 風浪などの影響で、波や沖に流される力がいつもより高く強くなっている。足の着く範囲で楽しむこと。

 レッドフラッグ→意味:遊泳禁止 泳いだら危険。ライフセーバーの指示に従い、泳がないこと。

 緊急フラッグ(U線)→意味:緊急避難 津波など緊急時に水域から陸に上がって避難すること。

  (※日本ライフセービング協会は、国際ライフセービング連盟に準拠し、外国人にも理解しやすいU旗を推奨しています)

それでも流されてしまったら

「浮いて救助を待つ」

①体の力を抜く

②靴は浮力になるので脱がない

③肺にはなるべく空気を入れる

 

流れが緩やかな川やプールでは大の字で仰向けになり、鼻と口を水面から出す「背浮き」で救助を待ちましょう。

(※背浮きは自己流ではなく、正しい知識の方に教えてもらってから実践してくださいね!)

海など波がある所では背浮きはかなり難しいので、特に海ではライフジャケットを着るようにしましょう。

ライフジャケットを着ている場合は、体育座りのように膝を抱え込むヘルプ姿勢体育座りをする女の子のイラストで待ちましょう。

ヘルプ姿勢は、顔が水面よりも上で保てるほか、体温が下がるのを防ぐ効果もあるということです。

 

誰かが流されてしまったことに気づいたら、ためらわずに救助をすぐ呼んでくださいね!

水の事故(救急、消防)の事故(海上保安庁)

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