みなさんこんにちは!
漢方薬の使用状況は年々増加傾向にあります.
最近は,寒暖差が激しくカゼをひかれることも多いと思い
葛根湯をメインに漢方薬についてみていきたいと思います.
まず、漢方では、
「カゼにかかったらまずは体を温めて治癒を早める」ことを目的として治癒を
進めていきます.
カゼに葛根湯が効かない?
カゼを引いたときには 葛根湯!! と思う方が多いと思いますが.
中には,葛根湯を飲んで治ることもあれば,全く効かないこともある.
そんな経験をされたことがある方もいるのではないでしょうか.
これは飲むタイミングが重要なのです!
カゼの治療には,タイミングや状態に合わせて,
40種以上の漢方薬が使い分けされることがあります.
なぜ,カゼにこれほどまでたくさんの処方が使われるのでしょうか?
それは簡単に言うと,カゼにもいろいろな状態があるからで,
いろいろな漢方薬が必要なことになります.
例えば
・麻黄湯…葛根湯よりもさらに強力に発汗を促す薬。
体力も十分にあり、高熱(38.5°)、強い筋肉痛や激しい悪寒など
比較的重いカゼ症状に用いる。
・桂枝湯…汗がジワジワ出るような軽症のカゼに用いる。
・麻黄附子細辛湯…体力が比較的ない年配の人、女性などにみられやすい、
寒気が強い、顔色が青白い、咳、のどのチクチクする痛みがある
などのカゼに用いる。
・麦門冬湯…咳がひどい場合は、のどを潤して咳を止める。
・竹筎温胆湯…痰の多いせきで不眠が続く人に用いる。
・柴胡桂枝湯…吐き気や胃のつかえ・痛みなどが起こりやすい場合に用いる。
カゼの時どんな症状が出ますか?
悪寒がする,節々が痛い,のどが痛い,咳痰や鼻水が出る,
胃腸の調子が悪くなる,熱が出る
カゼの初期に悪寒がするのは表寒証です.
表寒証だったらどうするか?
→表を温める処方を選ぶ
→葛根湯
葛根湯は表寒証の時には効きますが,
風邪の中期から後期になると効かないとされています.
この場合,葛根湯ではなく違う漢方薬を使用することになります.
心臓や血管に作用がある「麻黄」の成分をふくんでおり,
高血圧,心臓病,腎臓病など循環器系の持病がある方は
注意が必要になります.
「カゼ」といっても、色々なカゼがあり、いろいろな治療法があります.
素人療法や無理な継続使用をされますと、症状が悪化したり、意外な副作用を
見たり、食べ物の相互作用により体調を崩す場合がありますのでご注意ください.
正しい飲み方をするように、 医師や薬剤師に相談してください.
季節の変わり目は体調を崩しやすいのでお気を付けください.
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