帯状疱疹 | やまかわ薬局

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2020年12月28日

帯状疱疹

今回は帯状疱疹についてお話します。

帯状疱疹とは、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症する病気で、赤い発疹が帯状にできることから名付けられました。原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは、子供の頃に罹った方も多い水ぼうそうの原因にもなります。初感染時に水ぼうそうを発症後、症状改善した後もウイルスは体内(主に神経節)に潜伏するため、多くの方が保有していると考えられています。体内に保有していても、通常は免疫力が働いて発症することはありません。加齢やストレス、疲労、病気等によって免疫力が低下するとウイルスの活動が活発となって帯状疱疹を発症してしまいます。

 

症状

初期には皮膚の痒み、痛みが現れ、その後、帯状に発疹、水ぶくれが現れます。ウイルスが神経節に潜んでいることが多いため、症状は体の左右どちらかの神経に沿って現れることが多いです。症状は3~4週間続くとされていますが、帯状疱疹後神経痛として長期間痛みが続く場合もあります。症状は上半身に現れることが多くその中でも胸部から背中にかけてが最も多く、次いで腹部周りに出やすいとされています。顔面に出ることもあり、目の近くに症状が現れる場合は視力障害の危険もあるので注意が必要です。

 

治療

基本的には、抗ヘルペスウイルス剤を用いて治療して、痛みが出る場合は鎮痛剤も一緒に処方されます。抗ヘルペスウイルス剤は効き始めるのに少し時間がかかることもあるので、効果がすぐに出ないからといって勝手に中止したりせずに飲み切ることが大切です。また、早期治療はピーク症状の軽減、帯状疱疹後神経痛のリスクの軽減つながるので、ピリピリする痛みやかゆみなどの初期症状を感じたら早めに受診するようにしましょう。

 

その他

・他人への感染は?ウイルスのイラスト

帯状疱疹は、基本時には他の人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのないお子さんなどの免疫を保有していない人に水ぼうそうとしてうつることもあります。小さい子供との接触はなるべく控えるようにしましょう。

・痛みがあっても冷やさない

患部を冷やしてしまうと痛みがひどくなることがあるので注意してください。患部は温めて血行を良くしてください。

・水ぶくれは破らない

水ぶくれを破いてしまうと、細菌感染による化膿のリスクが高くなってしまうので破らないようにしてください。

・予防方法は?ワクチンのイラスト

免疫力の低下によって発症するので、規則正しい食生活、しっかりした睡眠、適度な運動によって免疫力を維持することが重要です。水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫は年齢によってどうしても落ちてしまうものであり、50歳以上の方を対象にしたワクチン接種も勧められています。

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