新しい薬ができるまで | やまかわ薬局

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2015年11月2日

新しい薬ができるまで

こんにちは。今回は、薬がどのようにして作られているかをテーマにしました。

皆さんは薬ができるまでの過程をご存知ですか?

新しい薬一個作るためには色々な困難を乗り越えて薬が完成するのです。受付をする薬剤師のイラスト(男性)

1、まずは、製薬会社が薬の基となる物質の研究をします。

何万もの物質を用意し、その中から薬になりそうなものを選んで研究を進めていきます。

1個の薬を作るために、1万~3万の物質の研究が必要と言われています。

研究・科学実験のイラスト(男性)

2、次に薬になりそうなものを見つけたら、安全性や効果を確認していきます。

初めから人間に使用することはできないので、動物で実験を行います。ネズミのイラスト・子年

3、動物実験である程度の結果を得られたらいよいよ次は人間に使用します。

これを治験といいます。

治験は最初は健康な人によって行われます。

このとき薬の副作用の確認など、安全性について調べます。

健康な人が飲んで問題がなかったらいよいよ患者さんに使って効果があるか、副作用はないかなどを調べます。

薬を飲むお年寄りのイラスト

4、製薬会社は実験を行った資料を作成して厚生労働省に提出します。厚生労働省から製造販売承認が得られたらやっと薬として発売されます。

書類を渡している・受け取っている人のイラスト(男性)

さて、色々な過程を説明してきましたが、ここまでくるのにどれくらいの期間と費用が掛かると思いますか?

 

実は、薬の研究を始めてから患者さんのもとに薬が届くまでには少なくとも9年。長いと17年くらいかかると言われています。

また、費用は、200億~300億円かかると言われています。

 

新しい薬を作るというのはこんなに大変なんですね。

みなさん引き続きお薬は大切に飲みましょう。

薬のイラスト「カプセル」

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