みなさんこんにちは!暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
暑い日が続く中で気をつけていただきたいのが「熱中症」です。今回は熱中症と水分補給の方法についてお話したいと思います。
熱中症について
熱中症とは、暑熱環境下においての人間の身体適応の障害によって起こる状態の総称であり、人間以外の動物も同様な状態になるといわれています。
熱中症は大きく2種類に分けることができます。1つ目は、日常生活の中で起きる「非労作性熱中症」、2つ目は、運動や仕事などの活動中に起きる「労作性熱中症」です。
2021年から、暑さ指数(WBGT)が33を超えると発令される熱中症アラートが本格的に施行されるようになりました。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①気温、 ②湿度、 ③輻射・日射など熱環境の3つを取り入れた指標です。暑さ指数(WBGT)は労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されています。
また、熱中症アラートは環境省のホームページにて随時更新しているので屋外で作業をする前などに確認してみることで、熱中症予防につながります。
水分補給について
熱中症を予防するために水分補給が良いことはみなさんご存じのことと思いますが、どのくらい1日に飲めばいいのか知っていますか?
特別な運動をしていない日や、気温がそれほど高くない日でも、私たちの体からは尿や便、呼気などとして1日およそ2.5Lの水分が失われています。食事や代謝によって得られる水分量はおよそ1.3Lなので、残りの1.2Lを飲み物から補給する必要があります。コップ一杯(150ml~200ml)を6~8回に分けてこまめに飲めば、無理なくこの量を補給できます。ただし普段よりも汗を多くかくようなときには、その分を+αして補給しましょう。おおよその発汗量は、作業前後の体重差によって知ることができます。発汗量が多い場合には、その7~8割の量を目安に水分補給を行いましょう。一度にたくさん飲んでも吸収できないため、翌日まで体調に注意しながらこまめに補給することが大切です。多量の汗をかいた場合には、体内の水分だけではなく、塩分も失われます。このときに水分だけを補給すると、血液中のナトリウム濃度が低くなり、筋肉のけいれんなどが起こることがあります。
激しい運動や肉体労働などによって汗を多くかいた場合には、塩分濃度0.1~0.2%程度の飲み物を補給するとよいと言われています。また、水を飲むのと合わせて塩分入りの飴や梅干などを食べるのも効果的です。
こまめに正しく水分補給するには、どのような飲み物を選ぶかということも重要です。
たとえば、コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶には利尿作用のあるカフェインが含まれているため、水分補給のための飲み物としてはあまり適していません。また、糖分を多く含んだ清涼飲料水は、飲み過ぎると血糖値が上昇して更にのどが渇くという悪循環に陥ってしまいます。これらの理由から熱中症を予防するためには、水や経口補水液が適しているといわれています。やまかわ薬局の各店舗にて経口補水液を販売していますので、是非チェックしてみてください!
熱中症対策として
①室内を涼しく保つ
②熱中症対策グッズを取り入れる
③熱い時間の外出を避ける
④日々の生活のなかで体調管理に気をつける
⑤水分補給をこまめに行う
お家の中にいても、熱中症になる可能性があります。扇風機や冷房をうまく利用し、水分補給もこまめに行うようにして、体調に十分気をつけてお過ごしくださいね。
最後に
熱中症対策の食材として夏野菜がおすすめなのですが、そのなかでも特におすすめなものが、きゅうりです。きゅうりは95%が水分なので1本食べれば、100ccほどの水分を摂取することができ、洗うだけでそのまま食べることができるため手軽に食べることができます。また、汗で失われるカリウムなどのミネラル類も含まれているので、血圧を下げたり、むくみ解消などにもつながります。そこで、熱中症対策レシピとして「きゅうりとたこのピリ辛和え」をご紹介します。
きゅうりとたこのピリ辛和え 1人当たり76kcal、塩分0.8g
【材料】2人分
きゅうり 100g
ゆでたこ 70g
パプリカ(赤) 50g
えだまめ(むきみ) 20g
味噌 小さじ1
コチュジャン 小さじ1
青しそ 2枚
ごま油 小さじ1/2
①きゅうりはたたいてヒビを入れ、乱切りにし、塩もみ(分量外)をする。枝豆はゆで、パプリカは1cm角に切る。ゆでたこは5mmの厚さに切る。
②ボウルに味噌とコチュジャンを混ぜあわせ、①を加える。お皿にしそを敷いた上に盛り付け、最後にごま油を回しかける