みなさんこんにちは!
最近、健康志向の高まりから糖質ゼロ、糖類ゼロなどと
表示された食品を目にすることが増えたように思います。
ダイエットや健康のために炭水化物を控えているという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
炭水化物、糖質、糖類は
同じように見えて実は違いがあります。
今回は「糖」についてお話していきます。
★ 炭水化物、糖質、糖類の関係
下の図のように
炭水化物 > 糖質 > 糖類の順で分類されます。
炭水化物
炭水化物は、たんぱく質・脂質と合わせて三大栄養素と言われ
エネルギー源として使われる栄養素です。
栄養表示基準ではたんぱく質・脂質・ミネラルのどれにも
分類されないものを炭水化物といいます。
消化吸収されない食物繊維も炭水化物に含まれます。
糖質
炭水化物から食物繊維を除いたものの総称が糖質です。
つまり、糖質は炭水化物の一部です。
でんぷんやオリゴ糖などの多糖類
キシリトール、エリスリトールなどの糖アルコール
アスパルテームやステビアなどの甘味料で構成されています。
糖質は炭水化物の中でエネルギー源として働く栄養素です。
糖類
糖質の一部で砂糖や乳糖などの二糖類
ブドウ糖や果糖などの単糖類で構成されます。
糖類の多くは、エネルギー源としてだけでなく
食後の血糖値を上昇させます。
★ 糖質・糖類ゼロについて
さきほどの説明を踏まえてみてみると・・・
糖質ゼロ
⇒ 単糖類・二糖類・多糖類・糖アルコール・甘味料が入っていない
糖類ゼロ
⇒ 単糖類と二糖類が入っていない
という区別ができそうですね!
糖類・糖質は、食品表示法の食品表示基準によって
「ゼロ」と表示できる基準が定められています。
糖類・糖質ともに
食品100g(100ml)あたりの含有量が0.5g未満
だと「ゼロ」と表示ができます。
つまり、含有量が完全にゼロではなくても
「ゼロ」の表示ができるということです。
★ シュガーレスと砂糖不使用について
シュガーレス、砂糖不使用などの表示もよく
見かけますがこれらにも違いがあるのでしょうか?
砂糖不使用とは
食品を作ったり、加工する段階で砂糖を使っていないという意味です。
そのため、食品本来にショ糖がふくまれていても
砂糖不使用と表示がされていることがあります。
また、砂糖を使っていないという意味なので
単糖類や二糖類などの糖類が使われていることもあります。
ノンシュガーとは
ノンシュガー、シュガーレス、無糖は糖類ゼロと同じで
食品100g(100ml)あたりの単糖類・二糖類の含有量が
0.5g未満という意味です。
同じようにみえても意味は違うような表示が
たくさんあります。
上記のような表示で安心せず
栄養成分表示を確認して、目的にあった
食品を選べるといいですね。
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