みなさんこんにちは!
朝晩はまだまだ寒い日が続きますが、日中は少しずつ暖かくなってきて、春が近づいてきているのを感じますね(*^^*)
インフルエンザの患者さんもまだいらっしゃるので、引き続き体調管理をしっかりしていきましょう!
さて、今回は老老介護についてみていきたいと思います!
介護が必要な高齢者を65歳以上の方が介護している状態のことを指します。
◎高齢のご夫婦が配偶者の介護をしている
◎高齢の兄弟・姉妹が相手の介護をしている
◎高齢者がより高齢の親(義父母含む)の介護をしている
などのケースが考えられます。
高齢化と核家族化が進んだ現在、高齢者だけの世帯も珍しくは無くなってきました。
老老介護世帯の割合
厚生労働省が発表する「国民生活基礎調査(2015年)」によると、2015年6月時点での65歳以上の高齢者のみの世帯は全世帯のうち25.2%です。この割合は増加傾向にあります。
また、要介護認定をされた65歳以上の高齢者のいる世帯のうち、約半数が「老老介護」であり、75歳以上同士の世帯でも約3割にものぼりました。
老老介護の問題点
介護者の体力低下
要介護に認定される理由として3番目に多いのは、「高齢による衰弱」です。 老老介護では、介護者の体力・筋力も落ちていることから、介護の負担は大きくなっていると考えられます。
介護度が高くなるにつれて介護にかける時間も長くなります。
要介護3を超えると、約半数が介護にかける時間が「ほとんど終日」や「半日程度」となっています。 要介護4を超えると7割近くにまで高くなります。
老々介護では介護者も体力が落ちているため、よりかかる時間が長くなることも考えられます。
介護によるストレス
同居をして介護にあたっている方に、日常生活での悩みやストレスについて聞くと、約7割の方が「ある」と答えました。
理由として挙げられたのは、「家族の病気や介護」、「自分の病気や介護」でした。 相手や自分の体の状態に悩みやストレスを抱えていることがうかがえます
閉じこもりがちになる
何か趣味があったり、介護サービスをうまく使えていれば良いのですが、「子どもたちに迷惑をかけたくない」、「自分が世話をしなくてはいけない」と思い込んでしまうと、介護に追われて、社会や周囲との関わりが薄くなってしまいがちです。
閉じこもりがちになると、以下のようなことが心配されます。
◎認知症の症状が進む
◎外に出ないため体力や筋力が衰える
◎介護者が倒れた場合に深刻な状況になりやすい
さらには責任を抱え込んだ介護者が殺人事件を起こしたり、心中を図ったりする場合もあります。
老老介護を楽にするポイント
専門家、相談窓口を頼る
ケアマネをはじめとして、そうしたサポートを生業としている第三者の力を借りると良いでしょう。気も楽になり、誰かが我が家のことを気にかけてくれている、という思いは心強いものです。
相談先としては、
◎ケアマネジャー
◎地域包括支援センター
◎役所の高齢者相談窓口
などが挙げられます。
ショートステイなどの介護サービスを利用する
▼まずは要介護認定を受けるところから
まず、介護度認定調査をしてもらって、 どういう介護が必要でどのようなサービスが受けられるかを相談してみてください。
介護度が決まるまで暫定的にヘルパー利用もできるので、ケアマネジャーとよく相談すると良いでしょう。
家族や友人が介護者の気持ちを支える
▼話を聞いてあげる
老老介護でもそうではない介護でも、うまく介護サービスや相談窓口を利用して、ひとりで介護を抱え込まないことが必要です。
また、老老介護の世帯が安心して自立した生活を続けられるように、地域や社会で見守っていくことも大切です。
老老介護の結果が悲しい事件につながってしまったというニュースも、よく目にするようになりました。
近所付き合いが薄れ人間関係が希薄となっている今こそ、再度、高齢者の暮らしを地域住民全体で見守れるような地域のあり方を考えてみることも必要になってきています。
離れて暮らすご家族が高齢の方、自分自身が老老介護になるのではないかと感じるのであれば、老人ホームなどの施設に入居する事も視野に入れ、安全に豊かなシニアライフを送れるよう、本人だけでなく周囲も動くことが求められます。周囲の頼れる人、専門家などにも相談し、一人で「介護」を抱え込まないようにしましょう!
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