みなさんこんにちは!
気温が上がり、だんだんと夏が近づいてきましたね!
そこで今回みなさんに気を付けていただきたいのは、「脱水症状」です。
特に子どもや高齢者は、喉の渇きに気が付きにくいことから、知らないうちに脱水症状になりやすいといわれています。
では、脱水症状には、具体的にどのような症状や危険性があるのでしょうか…?
脱水症状とは?
身体が摂った水分よりも失う水分のほうが多い時に起こる症状で、原因は「過度の発熱」「嘔吐」「下痢」などによる水分不足やミネラル不足。
これらによって体内の電解質のバランスが崩れ、脱水症状となります。
ミネラルとは、ナトリウム、カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウムなどのこと。
これらの成分や水分が不足することで、主な症状として頭痛、腹痛、眠気、口内乾燥、渇き、めまい、ふらつき、便秘などが発生します。
また電解質とは、体液に含まれる色々な役割を持ったイオンのことであり、主に神経の伝達や筋肉の運動などに大きく作用する物質です。
脱水症の症状
軽度
めまいやふらつきが起こります。また、口の中が渇いたように感じます。
中等度
頭痛や悪心が起こります。口の中や粘膜が強く渇き、唾液や尿の量も減ります。嘔吐する場合もあります。
重度
意識障害、けいれんなどを引きこします。そのほか、昏睡や錯覚、幻覚などの精神症状が起こることもあります。
重度の脱水症は、命に関わることがあります。軽度であっても症状が出たら、すぐに水分補給を行ってください!
脱水症はなぜ起こるの?
人間の身体は、成人で6割が体液から成っています(お年寄りでは5割、新生児では7~8割と、年齢によって割合に変化がみられます)。
体液とは、血液・リンパ液・唾液・粘液・消化液・唾液・ 尿など、人間の身体が生命活動を行ううえで欠かすことのできないものです。この体液が失われた状態を、脱水症といいます。
脱水症状を起こすと、酸素や栄養素がうまく体内に行き渡らなかったり、老廃物を排出することができなくなったり、体温をうまく調整できなくなったりするなどの問題が生じます。
治療を怠ると命にかかわることもあるので、症状に気づいたらすぐに処置を行うことが必要です。
水分不足を疑う症状
日常生活していると、「のどが渇いた」と感じる場面は多々ありますが、そう感じていないときでも体の水分不足を検知することができます。
■尿の色
尿が通常に比べて濃い色になっている場合、水分不足が疑われます。
■爪の色
爪は通常ピンクですが、爪を強く押すと白く変色します。その状態で押す事を止めた際にすぐにピンクに戻らない場合、水分不足が疑われます。
・普段より汗が出る、もしくは全く出ない
・食欲がない
・だるい
・唇がカサカサしている
体に必要な水分
実は、必要な水分量は年齢や体重によって変化します。
乳児の場合、必要な水分量は体重の70%以上、成人の場合は体重の60%以上となり、高齢者の場合は体重の50%以上となります。
水分量を保つためには1日に入る水分量と、出ていく水分量のバランスを保つことが大切です。
出ていく水分量は自身で調整することは難しいので、摂取する水分量を飲み物や食べ物から意識して補う必要があります。
体格や食事内容にもよりますが、最低でも1日1,200ml程度の水分を摂取しましょう。
脱水症の予防法
必要な水分量以外にも、様々な手法で脱水症を予防することができます。
1. 高温な場所や乾燥している場所に長時間滞在することを控える
2. 喉が乾いたと感じる前にこまめに水分を摂る
水分の中でもミネラル成分が多く含まれているもの(麦茶・経口補水液)を活用する。
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3. エアコンの活用と、エアコン使用による乾燥と換気の注意
発汗による水分不足を抑えるため、エアコンの活用は有力的ではありますが、長時間の使用により部屋が乾燥した状態になってしまい、より脱水症の危険性が高くなります。
それを防ぐために、あまり温度を下げすぎない事や、タイマー設定を有効的に使用することが大切です。
4. 電解質の摂取
冒頭で説明したとおり、体内には電解質と呼ばれる成分があり、それらが神経や筋肉機能を調整しています。この電解質は体内で合成することができず、ほとんどが食事からの摂取となります。
そのため、電解質を多く含む食事(海藻類、果物、豆類)を意識して摂取しましょう。
5. 睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食のみ摂取に気をつける
脱水は予防できる症状です。
こまめな水分補給で、さまざまなリスクを減らすことが期待できます。
本格的な暑さはこれからです。
熱中症や脱水症状にくれぐれもお気をつけてお過ごしください。