花粉症について | やまかわ薬局

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2020年2月29日

花粉症について

今回は花粉症についてお話していきたいと思います。

花粉症とは目や鼻から入った花粉を体外に排除、または花粉の侵入を防ごうとしてくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状をきたすアレルギー性疾患の一つです。時期によって花粉症の原因となる花粉の種類は異なっています。

花粉を出すブタクサのイラスト代表的な花粉スギ花粉のイラスト

スギ花粉:主に2月から4月にかけて飛散する花粉。スギ花粉症は日本での患者数が最も多い花粉症です。

ヒノキ花粉:3月から5月に飛散する花粉。スギ花粉に似ているためスギ花粉症の患者の多くがヒノキ花粉症も発症する可能性があります。

ブタクサ花粉:8月から9月ごろに飛散する花粉。ブタクサ花粉症は飛散時期からよく夏風邪と間違われます。

イネ科花粉:4月から8月ごろに飛散する花粉であり、イネ科の植物は公園や空き地など子供が遊ぶ場所に生えていることが多いことから子供に多い花粉症です。

花粉の飛散は地域差があり、地域によって花粉の種類や飛散時期は異なっています。また、飛散量は気象条件に影響されます。今年のスギ花粉でいえば、去年の夏が比較的涼しい日が多かったことや雨が多く日照時間が少なかったため多くの地域で例年より花粉量が少ないと予想されています。ただし、冬が比較的暖かかったため、飛散の開始はいつもより早くなっています。

花粉症の症状目をこする人のイラスト(男性)くしゃみをしている人のイラスト(花粉症)

三大症状と呼ばれるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、それ以外にも目のかゆみや涙、充血、のどのかゆみ、全身の倦怠感、湿疹、肌荒れなど様々な症状が現れることがあります。間違えやすい風邪と異なりのどの痛みや高熱はほとんどみられません。

治療薬

花粉症のお薬には内服薬、点鼻薬、目薬、貼り薬などの剤形があり、症状に合わせて組み合わせて処方されます。薬効で分類すると抗ヒスタミン薬というお薬が最もよく使われており、症状の種類や重症度に応じて抗ロイコトリエン薬、抗プロスタグランジンD2、トロンボキサンA2薬、経口ステロイド薬といった薬も使われます。お薬の服用開始は症状が出始めてからではなく飛散予想日、毎年の好発時期の少し前から飲み始めた方が発症を遅らせることができ、ピーク時の症状も軽減できるとされています。

抗ヒスタミン薬という薬はめまい、眠気、口渇といった副作用が強く表れることが多かったため、現在では第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる副作用が比較的軽減されたお薬が主流になっています。第二世代抗ヒスタミン薬の効き目と副作用の強さにも違いがあり、第一世代に比べて改善はされていますが、中には眠気が比較的出やすいお薬もあるので医師にしっかり相談して自分に合ったお薬を処方してもらうようにしましょう。

花粉症の症状は、集中力の低下や判断力の低下を引き起こし、仕事、勉強、私生活にも大きな悪影響をもたらします。そのため、マスクや空気清浄機などの花粉への対策に加え、お薬で症状をいかに軽くできるかが重要になります。医師、薬剤師に相談して自分に合った花粉症対策をして花粉症のシーズンを上手く乗り切りましょう。

すっきりしている人のイラスト(花粉症)

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