みなさんこんにちは!
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、しっかりと体調管理をしましょう!
さて、今回は食事介護についてみていきたいと思います。
人間は食べ物や飲み物を口から摂取することによって、生命を維持し健康に生活しています。食事内容や栄養のバランスも考えながら、1日に3回、朝食、昼食、夕食として摂取しており、このときの味覚での満足感や満腹感が食事の楽しみともなっています。
しかし、病気や身体の衰弱がある場合や、骨折による疼痛やギプス固定により生活に不自由さがある場合、義歯が合わなくてうまく咀嚼できない場合など、身体的な苦痛が要因となって楽しいはずの食事が苦痛となり、食欲が低下します。また、病気や健康の不安、家族や友人との人間関係のトラブル、仕事や生活の不安などによる精神的要因と社会的要因によっても、食べる楽しみが失われることがあります。
介護者は、介護を受ける側の障害と生活を総合的に把握し、社会生活との関連も考慮して介護することが必要となります。
<食事介護の手順>
①介護を受ける人に食事介護の了解を得る
②食事介護の内容を説明する
③使用物品と福祉用具・自助具等を準備する
④安全・快適に食事ができるように環境を整える
⑤食事介護の福祉用具・自助具を活用し、安全・快適に食事をする
⑥食事介護の福祉用具・自助具を用いて残存機能を活用する
⑦食事を終えたら満足度を確認し、必要な場合にはケアをする
⑧次回の目標と課題を確認する
⑨観察した内容を介護日誌に記録する
<食事介護の留意点>
食事の生活習慣を継続するための工夫をする
・介護者は可能な限り、今までの食事の生活習慣を継続させていく工夫を、介護を受ける人と一緒に考える。
健康の維持と病気への対応をする
・病気のある方には、医師、看護師、栄養士等と連携し、栄養面や食事の形状に対するきめ細かい配慮を行い、食事療法を継続する。
・高齢の方は食事が偏りがちなことが多いが、本人の好みを大切にしつつ、心身の健康を維持する食生活に導いていく。
食事を自分自身で摂る工夫をする
・食事のための自助具の活用、食べやすい食品の工夫、安楽な食事姿勢など、残存機能を理解し、それを活用する。
安全に食事を摂る工夫をする
・声を掛けて少し会話をしてからなど、意識と体をしっかり目覚めさせてから食事をする。
・誤嚥の危険性が一番高いのは最初のひと口めである為、最初のひと口は飲み込みやすいものにして様子を見て、口を慣らすようにする。
・一度にたくさん詰め込むのは窒息の原因になるので、ひと口の目安はティースプーン一杯くらいにする。
・のどが上下に動いてごっくんと飲み込んだのを確認してから、次のスプーンを入れる。
・飲み込みやすく誤嚥を起こしにくい調理方法で作る。
楽しく食事を摂る工夫をする
・デイサービスセンターや戸外に出かけて食事をする。
・テーブルの上に花を生けたり、なじみの音楽を静かに流す。
食事に関する各種サービスの利用をする
・スーパー等の食料品宅配サービスを利用する。
・訪問介護の調理のサービス、食事等の介護を利用する。
・地域にある配食サービスを利用する。
バランスのとれた食事や規則正しい食生活が健康の維持や老化の防止に役立ち、楽しみのある食事は生活を豊かなものにします。また、福祉用具や自助具を活用して介護を受ける人が安全で快適に残存機能を活用でき、食事を楽しめるような工夫をすることが大切です!
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