みなさんこんにちは!
突然ですがみなさんは、食事はよく噛んで食べていますか?
実は、よく噛んで食べることにより肥満防止、味覚の発達、免疫力のアップなど様々な効果があるんです。
しかし、最近の食事では昔に比べ咀嚼回数が減少しているそうです。
今回は、よく噛んで食べることの大切さと工夫についてご紹介します。
咀嚼回数の減少について
現在、日本人の平均咀嚼回数は一食あたり約600回と言われています。しかし、時代をさかのぼると、
江戸時代には一食あたり約1000回、鎌倉時代は約3000回、弥生時代には約4000回も咀嚼していたそうです。
つまり、現代人は過去に例のないほど噛む回数が少ないことがわかります。
主な原因として、最近の食事は昔に比べ、ファストフードなど柔らかい食べ物を好んで食べる傾向にあり、
食事にかける時間が短くなり、噛む回数が減ったと考えられます。
食事から栄養を摂ることで生きている私たちにとってよく噛むことは、健康に深く関わっています。
噛むことの効果
1.肥満防止
よく噛んで食べることは、生活習慣病の原因の一つである肥満の予防に効果が期待されます。
よく噛むことで、脳は少量でも満腹感を感じやすくなり、食欲が抑えられます。
食事のときは、「ひと口30回噛む」ように心がけましょう!
また、ゆっくり食べることも肥満防止に効果的です。早食いは、満腹感が得られる前に多くの食事をとってしまいがちになり、
摂取エネルギー量が多くなるため肥満につながると考えられています。
2.免疫力のアップ
噛むことで副交感神経を刺激します。
白血球中のリンパ球をコントロールする役目のある副交感神経を優位にすることにより、リンパ球を増やし、免疫力を高めます。
3.味覚や言葉の発達
よく噛むことで、食べ物の形や固さを感じることができ、味がよくわかるようになるなど味覚が発達します。
また、噛む動作によってあごや口のまわりの筋肉を動かすことは、表情を豊かにしたり、きれいな発音で話すことにもつながり、
イキイキとした表情でのコミュニケーションの後押しとなることが期待されます。
4.脳の発達
あごを開けたり閉じたりするため顔などの骨や筋肉が動き、これにより血流が増加し、
脳に酸素と栄養が送られるため、脳細胞の働きが活発になり、反射神経や記憶力・集中力・判断力などがよくなります。
5.歯の病気予防
よく噛むと、唾液がたくさん出ます。唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用もあり、むし歯や歯肉炎の予防につながります。
また、唾液がでることで、口臭予防にも効果的です。
よく噛んで食べるための工夫
・急いで食べない
ゆっくりと味わって食べましょう!食べ物によって噛みごたえは違います。
噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。
・飲み物で流し込まない
食べ物が口の中にある時は、飲み物を摂らないようにしましょう。飲み物で流し込んでしまうと、
食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。
よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲みこめるようになります。
・噛み応えのあるメニューをプラスする
噛むことが大切なこととはわかっていても、特に噛み応えのないものは、すぐに飲み込んでしまいがちです。
噛む回数が自然と増える食材やメニューを選ぶこともポイントの一つです。
ごぼう、たけのこ、切り干し大根など食物繊維の多いものや、イカやタコなどの弾力性のあるものでも噛む回数は増えます。
また、料理の際に食材を大きめに切ることで、噛む回数を増やすことができます。
野菜も生で食べると噛み応えのあるものが多いので、生野菜のサラダなどもおすすめです!
みなさん、いかがでしたでしょうか?
よく噛んでゆっくり食べることは、私たちのからだに様々な良い影響があることがわかりました。
普段の食事で、咀嚼は無意識になりがちですが、今回ご紹介したことを参考に、よく噛むことを意識しながら食事をすることを
心がけてみてください!