最近医療費削減のために話題になっているジェネリック医薬品ですが、
・話には聞いたことあるけど、実際どういうものか分からない。
・まったく聞いたことない。
・ジェネリック医薬品は信用できない。
こういった人が多くおられます。
今日は、ジェネリック医薬品について説明をしたいと思います。
まずはじめに、ジェネリック医薬品とは……..
もともとあるお薬(先発医薬品)を作っている会社の特許が切れて、他の会社が開発費を
かけずに同じ成分の入ったお薬を作ることができるようになります。こうして作られた薬
がジェネリック医薬品(後発医薬品)いいます。またジェネリック医薬品には、味や匂い
など先発医薬品にはない工夫も施されているのもあります。
分かりにくいと思うので、少し身近な話に置き換えて分かりやすく説明してみようと思います。
今回はまんじゅうを例にして説明してみます。まんじゅうには皮の部分と中身の部分があ
ると思います。ジェネリックを製造する製薬会社は、まんじゅうの中身の部分(成分)を
同一にしなければなりませんが、皮の部分(効果には直接関係のない部分)は改良しても
いいことになっています。そこで、製薬会社はこの皮の部分に匂いを付けたり、色を付け
たりして患者さんが薬を飲みやすくする工夫をしています。
これがジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品の薬の値段の大体3割から4割安くなっています。
特に病院の先生の指示がない処方せんなら薬局で患者さんの判断で自由に今の飲んでいる薬
をジェネリックに変更することができます。病院の先生の許可は必要ないことになってい
ます。その際、あとで主治医の先生に報告しています。うちの薬局のスタッフも薬を飲む
ときはジェネリックで飲んでいます。
それでも、ジェネリック医薬品を信用できないという方は無理に変える必要はありませ
ん。病は気から」と言う言葉があるように信用できない薬を飲んでも効果がないと思われ
る方もおられます。なので、私たちも患者さんにジェネリック医薬品を押し付けるのでは
なく、患者さんの希望に沿った薬を提供するようにしています。
もし、ジェネリック医薬品にしてもいいかなという方は薬
の窓口でおっしゃって下さい。