みなさん こんにちは。
今回は、半世紀ぶりに「指定野菜」の1つに加わった今話題の「ブロッコリー」についてご紹介します!
「指定野菜」とは?
そもそも「指定野菜」とは、『国が、消費量が多く国民生活上の重要性が高い品目として位置づける制度』です。
これまでに、キャベツやだいこん、きゅうりやトマト、玉ねぎなど、14品目の野菜が指定されています。
今、ブロッコリーの消費量が野菜全般の中でも際立って増えていることから、今回2026年度から新たに「ブロッコリー」も加わることになりました!
指定野菜になると、価格が下落した際、大規模な生産者に支払われる補助金が手厚くなることから、安定供給につながることが期待されます。
そして、11月~3月が旬とされるブロッコリーは、栄養価が高いことでも注目を集めています!
【ブロッコリーの栄養】
野菜の中でもトップクラスといわれているブロッコリーの栄養についてご紹介していきます!
≪カリウム≫
「カリウム」は、高血圧の予防に欠かせない栄養素のひとつです。
カリウムは、ナトリウムを排出する働きをもっており、高血圧の原因となる塩分の摂りすぎを調整してくれる働きが期待できます。
また塩分の摂りすぎによるむくみが気になる時にも、積極的にカリウムを取り入れることでむくみ解消に役立つといわれています。
≪ビタミンC≫
「ビタミンC」は、コラーゲンの生成に必要で、皮膚や粘膜の健康維持には欠かせない栄養素です。
また抗酸化作用もあり、動脈硬化やがん、老化や免疫機能の低下を引き起こす活性酸素を取り除く働きが期待できます。
≪鉄≫
「鉄」は、鉄欠乏性貧血の予防に欠かせない栄養素です。
鉄は、ヘモグロビンの材料となり全身に酸素を運ぶ役割をしています。
鉄が不足してヘモグロビン濃度が低下し貧血の状態になると、動悸や息切れ、疲労感や頭痛といった症状があらわれることがあります。
とくに女性は、月経により鉄が失われやすいため意識して取り入ることが大切です。
≪葉酸≫
「葉酸」は、細胞の増殖に関わる栄養素です。
不足すると、造血機能に影響して巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)という貧血の原因になることがあります。
また妊娠中には、葉酸を摂取することで赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが下がることがわかっています。
とくに妊娠が発覚する前から必要とされるため、妊娠を希望する女性や妊娠を計画している女性は、意識して取り入れてほしい栄養素です。
≪スルフォラファン≫
ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」は、発がん物質を解毒することにより、がん予防に役立つと考えられています。
スルフォラファンは、辛味成分のひとつで、大根やワサビにも含まれている成分です。
中でも、ブロッコリーの新芽である「ブロッコリースプラウト」には特に多く含まれることが知られています!
このほかにもブロッコリーには「ビタミンA」や「ビタミンK」などたくさんの栄養素が含まれています!
【ブロッコリーの栄養を逃さない調理のコツ!】
ブロッコリーは、栄養素によっては水に溶けやすい性質があります。
栄養素を効率的に摂るにはどうしたらよいか、加熱調理のコツをご紹介します!
★栄養素をムダなく摂るなら「電子レンジ」での調理がおすすめ!
お湯で茹でるよりも、電子レンジで調理する方が栄養素がたっぷり摂れるのでおすすめです。
電子レンジ調理は、お湯で茹でる場合に比べて水に流れ出やすい「カリウム」や「ビタミンC」などの栄養素の損失を防ぐことができるので是非試してみてください!
★「油」と一緒に調理して脂溶性ビタミンの吸収率を高めよう!
ブロッコリーには「脂溶性ビタミン」と呼ばれる「ビタミンA」や「ビタミンK」も含まれており、「油」と組み合わせて摂ることで吸収率が高まります。
ビタミンAやビタミンKを無駄なく摂るためには、油で炒めたり肉や魚などの脂質を含む食材と一緒に調理することなどがおすすめです!
ご紹介した調理法を参考に栄養素を無駄なく摂れるよう工夫してみてください!
【美味しいブロッコリーの選び方】
スーパーなどでブロッコリーを選ぶ際に役立つ、美味しいブロッコリーを見極めるポイントを5つご紹介していきます!
①緑色が濃い
ブロッコリーのつぼみの色が、濃い緑で鮮やかなものは鮮度が高いといわれています。
全体的に黄色くなっているものは鮮度が落ちている可能性が高いので注意です。
中には紫色に変色しているものもありますが、これは寒さの厳しい時期に収穫して変色したもので、味や品質への影響はないそうです。
②中央部が盛り上がっている
ブロッコリーを横から見たときに、中央部分が盛り上がり綺麗なドーム型になっているものは美味しいブロッコリーだといわれています。
ひとつひとつの房がしまっていると、綺麗に盛り上がっており上から見ても山型になっていることが分かりやすいです。
③締まりがある
つぼみの部分が締まっており、固めのものを選ぶのがおすすめです。
つぼみが開いて全体的に柔らかくなっているものは、鮮度が落ちてきているので注意です。
さらに花が咲いてしまっているものは、鮮度や味が落ちてきているのでおすすめできません。
④茎の切り口がみずみずしい
ブロッコリーを裏返して茎の切り口に注目してみてください。
切り口の色が黒ずんでいるものは、鮮度が落ちてしまっています。
逆に切り口がみずみずしいものは新鮮な証拠なので、みずみずしいものを選ぶことがおすすめです。
⑤茎にツヤがありキズ・変色がない
茎にツヤがあり、キズや変色がなければより美味しいブロッコリーになります。
外葉があれば、しおれているものは鮮度が落ちているため避けるようにしましょう。
外葉がみずみずしいものは、新鮮で味も良いといわれています。
ブロッコリーは「茎」の部分も食べることができ、房と同じように栄養価が高いので茎部分も余すことなく食べることがおすすめです!
ご紹介したポイントを参考に是非美味しいブロッコリーを選んでみてください!
今が旬の栄養満点な「ブロッコリー」は、冷凍のものでも十分に栄養を摂ることができます。
使いやすいものを選ぶなどして、普段の食事にぜひ積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。