こんにちは、だいぶ暖かくなってきましたね。桜が散ってしまいました。
今年はお花見することができなかったので、来年は是非したいと思っています。
さて、前回まで糖尿病についてやってきたので、今回からまた新たな領域についてブログ
を書いていこうと思います。
今回からのテーマはズバリ・・・・・脂質異常症についてです。
脂質異常症とは、血中の中性脂肪(トリグリセリド)や、LDL(悪玉コレステロール)が
基準よりも高い、またはHDL(善玉コレステロール)が基準よりも低い状態のことを言
います。
診断基準は空腹時の検査で中性脂肪が150以上、LDLが140以上、HDLが40未満のどれか
に該当すると脂質異常症と診断されます。
さて、脂質異常症を放っておくとどういう風になるのでしょうか?
まず、それぞれの役割を理解しましょう。
LDLは、コレステロールを全身に運ぶ働きを担っています。
このLDLコレステロールが多いと、全身のコレステロールの量が増えます。
それぞれの場所でのコレステロールが多くなると動脈硬化を起こしやすくします。
このことから、LDLコレステロールは悪い作用をするということで悪玉コレステロールと
呼ばれています。
またHDLは逆に全身の余ったコレステロールを肝臓に運び、そこで再利用させます。
全身のコレステロールを減らし、動脈硬化のリスクを減らすことからHDLコレステロー
ルは善玉コレステロールと呼ばれています。
コレステロールをコントロールするにはどのようにしたらよいのでしょうか?
LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やすには、主菜の材料として肉
類より魚介類や大豆製品の種類を多めにすることをおすすめします。
特にLDLコレステロールが高い人は、内臓類、卵に注意する必要があります。
その他にも油を使った料理を食べすぎたり、アルコールや甘いものの摂りすぎには注意し
ましょう。
また、食物繊維は毎食しっかりと食べるようにしましょう。
食事以外にコレステロールを減らす方法としては禁煙する・適度な運動をする・体重を適
切な範囲にするなどがあります。
特に、運動をすることでHDLコレステロールが上がると言われています。
このようにコレステロールをコントロールするには色々な方法があります。
次回から、脂質異常症の薬について説明したいと思います。