α‐グルコシダーゼ阻害薬とビグアナイド系薬 | やまかわ薬局

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2016年3月13日

α‐グルコシダーゼ阻害薬とビグアナイド系薬

気温もだいぶ暖かくなってきて、いよいよが近くなってきました。

それに伴って花粉症の方もボチボチ出てくる頃ですね。

花粉症の方は早めにお薬を常備しておきたいですね。

ウグイスのイラスト

 

さて、今回は引き続き糖尿病の治療薬についてお話したいと思います。

今回は、α-グルコシダーゼ阻害薬とビグアナイド治療薬についてです。

まず、α-グルコシダーゼ阻害薬についてです。

糖が腸内で摂取されるためには単糖にまで分解される必要があります。

例えば、炭水化物は糖分がいくつも連なった構造になっています。

これをアミラーゼという酵素がそれぞれ糖が二個連なった二糖類にまで分解します。

ここでα-グルコシダーゼという酵素がその二糖類を単糖にまで分解することによって腸

内から吸収することできます。

α-グルコシダーゼ阻害薬はその酵素を阻害し、単糖に分解されるのを防ぐことによって

糖分の吸収を抑制します。

腸のイラスト「大腸・小腸」(人体)

これにより血糖値の上昇を抑えることができます。

また、この薬で気をつけなければならないのは、低血糖になった時です。

この薬の特性から、この薬で低血糖が起きた時は砂糖(二糖類)ではなくブドウ糖(単

糖類)を摂取しなければなりません。

また、このお薬は食事による糖分の吸収を阻害するため、食直前に服用する必要があります。

次にビグアナイド系治療薬についてです。

ビグアナイド系治療薬には、様々な機序で血糖値の上昇を抑えます。

数字 2 イラスト文字インスリン抵抗性の改善   

インスリンが効きにくくなっている状態の患者さんのインスリンの感受性を高めること

により、血糖値降下を促進する。

 

数字 3 イラスト文字糖新生の抑制

肝臓において、新しい糖を作る機能(糖新生)を抑制することにより血糖

値の上昇を抑える。

健康な肝臓のキャラクター

数字 4 イラスト文字筋肉内への糖取り込みの促進

 

筋肉内へ糖を取り込み、その糖を筋肉内で利用することにより血糖値を下げます。

このようにビグアナイド系には色々な作用があると言われています。

今回は、2種類のお薬についてお話させていただきました。

それではみなさん、季節の変わり目ですので風邪に注意してください。

風邪・インフルエンザのイラスト「マスクと鼻水の男性」

 

 

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