みなさん、こんにちは! 寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか? 引き続き体調に気をつけてお過ごしくださいね。
さて、みなさんは「冬型栄養失調」という言葉を聞いたことがありますか?
「冬型栄養失調」とは、冬に身体を温めようと、たくさんの栄養を必要とした際に起きる栄養失調のことを指します。
では、具体的にはどのような症状が現れるのでしょうか。
起こりやすい症状
起こりやすい症状として挙げられるのは、以下の6点です。
①瞼がピクピク動いたり痙攣したりする。
②傷が治りにくい。
③口内炎ができる。
④髪がいつもより抜ける。
⑤疲れやすい。
⑥肌が乾燥する。
あてはまるものがあれば注意が必要です。
血流との関係
冬になると、寒さで血管が収縮するため、血流が悪くなることがあります。それらは、栄養失調をはじめとするさまざまなトラブルを招きかねません。そのトラブルの例として、しもやけやあかぎれ、冷え性、高血圧、肩こりなどの症状があります。
血流が悪くなることで、酸素や栄養がきちんと運ばれず、老廃物が溜まり、肩こりを引き起こすのです。
また、冬は温かい部屋から、寒い屋外へ行くことが多いため、急激な温度変化による交感神経の刺激が血圧を激しく変化させます。血圧が急激に上がることは、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを上げることにもつながります。
これらを防ぐために、血流を促進するマッサージや身体を冷やさない服装、身体を温める食事を意識的に行うことが大切です。
冬に不足しがちな栄養素とそれを多く含む食品
【マグネシウム】
マグネシウムは、寒さで硬直した筋肉や血流を改善するのに使われるため、冬に不足しがちです。マグネシウム不足は、心疾患に繋がりやすくなりますが、効率よく摂ると心臓の筋肉の動きをスムーズにして突然死を防いでくれる効果が期待できます。
食品では、油揚げや納豆、ヒジキ、海苔などに多く含まれています。
【葉酸・鉄分】
葉酸は赤血球の材料の一部で、身体を温める効果や血管を柔らかくする働きがあります。
身体を燃焼させる酸素を体中に届けるために赤血球がたくさん使われることから、冬に不足しがちです。葉酸が不足することで、高血圧や動脈硬化、貧血を起こしやすくなります。また、女性が陥りがちな貧血は鉄分不足が原因となります。鉄分はビタミンCと一緒に取り入れることで効率良く取り入れることができます。
食品では、ホウレンソウ、小松菜、春菊、レバーなどに多く含まれています。
【脂質】
脂質は、保湿成分であり、脳の構成成分でもあります。冬に乾燥して湿度が低下すると、身体の乾燥を防ぐ目的で脂質が消耗していきます。効率よく摂ることで、肌の乾燥を防ぎ、記憶力を高めます。さらに、認知症の予防にもつながります。
食品では、魚やオリーブなどに多く含まれています。
【たんぱく質】
肌や髪の毛、筋肉など健康な体づくりをする上で、たんぱく質は欠かせません。
たんぱく質が不足すると、疲労がたまりやすくなったり、体調を崩しやすくなったりということが起こったり、肌が荒れるという症状も出てきます。
食品では、鶏肉や鱈、豆乳、チーズなどに多く含まれています。
おすすめレシピ ~ほうれん草とベーコンのキッシュ~
材料(18㎝のタルト1つ分)
・冷凍パイシート18㎝×18㎝ 1枚
・ほうれん草 100g
・玉ねぎ 100g
・厚切りベーコン 50g
・ピザ用チーズ 30g
*牛乳 100㏄
*卵 2個
*塩コショウ 少々
【作り方】
① ほうれん草を600Wでレンジで温めた後、水気をきり3㎝に切る。玉ねぎは薄切り、ベーコンは食べやすい大きさに切る。
② 油を敷いて熱したフライパンで玉ねぎとベーコンを炒める。
③ *の材料と炒めた玉ねぎとベーコン、ほうれん草を加えてさっくり混ぜる。
④ 解凍したパイシートを型にはめ、フォークで底やまわりに穴をあけておく。
⑤ 先ほど合わせておいた材料を型に流し入れ、その上からチーズを振りかける。
⑥ 200℃に予熱したオーブンで25分焼く。
ほうれん草で葉酸、チーズと卵でたんぱく質が摂れるレシピになっています。あたたかいうちは身体も温まるので是非お試しください。
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【鉄分強化ボーロ】
1袋に鉄分6.7mgが入っています!これは食物に換算すると、生レバーなら約170g、生ほうれん草なら約2束分になります。
黒糖味で、妊娠中の方、ダイエット中の方、疲れやすい方、タンパク制限をされている方などにお勧めです。