みなさんこんにちは!
みなさんは普段買い物をするときに栄養成分表示を確認しますか?
栄養成分表示は義務化されているので生鮮食品やスーパーで作られているお惣菜など一部対象外のものを除き、
ほとんどの食品に記載されていますが、どこを見たらいいのか分からないという方もいらっしゃると思います。
見方を知っておけばダイエットや毎日の健康づくりに役立ちます。
今回はそんな栄養成分表示についてお話ししたいと思います。
▷ 栄養成分表示とは
基本的にはこの形式で表示されています。
(例)
生活習慣病や健康の維持・増進に関わる以下の栄養成分は義務表示になっています。
● エネルギー ● たんぱく質
● 脂質 ● 炭水化物 ● 食塩相当量
【エネルギー】
ダイエットをするときに1番気にされるのがこのエネルギーです。
エネルギーは生命の維持や体を動かすために必要なものです。たんぱく質や脂質がエネルギー源となっています。
1日に必要なエネルギー量は人それぞれで、体を良く動かすという方は必要量は多くなりますが、基本的にデスクワークであまり体を動かすことがない方は必要量は少なくなります。
望ましいBMI(肥満度数)を維持するためには消費と摂取のバランスを考えることが大切です。
【たんぱく質】
筋肉や内臓、髪の毛などを作るのに必要なものです。
食事摂取基準(2020年)によると、身体活動レベルⅡ(※1)のたんぱく質の1日の摂取目安量は
18~29歳の男性で86~133g、女性で65~100g、
30~49歳の男性で88~135g、女性で67~103g、
50~64歳の男性で91~130g、女性で68~91g、
65~74歳の男性で90~120g、女性で69~93g、
75歳以上の男性で79~105g、女性で62~83g となっています。
年齢や性別によって目安量は異なるので気をつけましょう。
(※1)日常の身体活動を強度に応じてレベルで表したもの。
Ⅰ:生活のほとんどが座位であまり動かないレベル
Ⅱ:座位中心だが通勤や買い物、家事などで軽く体を動かしたりするレベル
Ⅲ:移動や立ち仕事が多かったり、日常的に運動習慣があるレベル
【脂質】
代謝を調節するホルモンや細胞膜などを構成する成分です。
また脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収を助けます。
摂り過ぎると肥満や心疾患の原因になるので気をつけてください。
脂質は1gで約9kcalです。1日の摂取エネルギーのうち20~30%を目安に摂取しましょう。
【炭水化物】
炭水化物は大きく糖質と食物繊維に分けられ、糖質は体内でブドウ糖に変換され脳などで使用されています。
糖質を摂り過ぎると、ブドウ糖に変換されない分は体内で脂肪に変わってしまうので肥満の原因になります。
一方、食物繊維はヒトが持っている消化酵素では分解できないため、エネルギー源にはなりにくいです。
【食塩相当量】
食品中のナトリウムの量を食塩の量に換算したものです。
ナトリウムはヒトにとって生きていくうえで大切なものですが、摂り過ぎると高血圧などの生活習慣病の原因になります。
1日の食事摂取基準は男性が7.5g未満、女性が6.5g未満となっています。
▷ どこを見る?
栄養成分表示を見るときにまず気をつけていただきたいのは、表示されているものがどの単位当たりの量なのかというところです。
100gあたりで表示されていたり、1個あたりで表示されていたり商品によって表示方法は様々です。
一見カロリーが少ないように見えても、1食よりも少ない量のもので表示されているため、実際は高カロリーだったという場合もあるので気をつけましょう。
またどんな悩みがあるかによって注意するところは異なります。
高血圧の場合 → 食塩相当量
肥満予防 → エネルギー、脂質、炭水化物
低栄養予防 → たんぱく質
などのように自分が気をつけなくてはならないところを気をつけて見るようにしましょう。
▷ 「〇〇ゼロ」、「〇〇控えめ」という表示について
例えばパッケージに「カロリーゼロ」などの記載があるものがありますが、食品100g(100ml)当たり5kcal未満の場合表示できることになっているため、エネルギーが全くないというわけではありません。
「〇〇ゼロ」や「〇〇控えめ」という表示があってもしっかりと栄養成分表示を見るようにしましょう!