今回は「入浴剤」についてご紹介したいと思います
「一番風呂は健康に悪い」という定説を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
これは一番風呂だと不純物がなく熱の伝わり方が強いため、体に負担がかかりやすくなってしまうためです。
さらに一番風呂は、水道水に含まれる塩素や浸透圧の作用により、肌に必要なうるおいまで奪われがちに
一番風呂に入ると肌がピリピリすることがありますが、これはお湯が肌へ刺激となっている証拠です。
小さなお子さんやご年配の方、敏感肌の方は、さら湯の一番風呂は負担が大きくなるため注意しましょう。
しかしご安心を。入浴剤を入れるだけでこのような刺激は一気にリセットしてくれます
熱の伝わり方もやさしくなり、体への負担も軽減できます。
入浴剤の効果は配合成分などにより種類ごとに異なりますが、どの入浴剤でも共通しているのが
このお湯をやわらかくしてくれる効果です。
入浴剤を入れることでお湯がやわらかくなり、肌あたりがやさしくなり快適に入浴できます。
肌あたりをやさしくする以外の入浴剤のうれしい6つの効果
①保温効果
入浴剤の効果はいろいろありますが、多くの入浴剤がもっているのがこの保温効果です。
入浴剤にはミネラル配合のものが多いですが、配合されたミネラルが肌表面のたんぱく質と結合し
全身に見えないベールをつくってくれます。
そのためお湯から上がったあとも熱が逃げていきにくいため、保温効果が高く湯冷めしづらくなります。
②血行促進効果
入浴剤はお湯の温熱効果による血行促進をさらに高めるものも多く、血管を広げることで血流促進するもの、生薬に含まれる成分が
経皮吸収することで血行を促進するものなどさまざまです。
血行が促進され全身にくまなく血液が巡りはじめると、疲労物質が流れやすくなるだけでなく
筋肉や関節もゆるまるため、全身がほぐれてリラックスできます。
いつものお風呂に入浴剤を入れるだけで痛みや疲労感が和らいでいきます。
③清浄効果
お風呂にはただ湯船につかるだけで皮脂や汚れを落す清浄効果がありますが、入浴剤の成分によっては、この効果をさらに高めてくれるものも。
たとえば重曹や酵素などが配合された入浴剤は、毛穴の中の皮脂汚れや肌のゴワつき原因となる古い角層を溶かすようにリセットし
なめらかでクリアな肌へと導いてくれます。
もちろんゴシゴシとこすって落とすわけではないため、肌の刺激や負担の心配ありません。
④保湿効果
入浴剤には、ただつかるだけでお肌をうるおいケアしてくれるものもあります。お風呂に入るときは当り前ですが裸です。
全身がくまなく入浴剤が溶け込んだお湯に触れます。そのため角質層のすみずみまでうるおいが届き、全身しっとりやわらかな肌が叶うのです。
とくに乾燥がすすむ冬の肌は、乾燥を放置してしまうと肌あれなどのトラブルにつながりがちに。
白い粉をふくような乾燥やひじやかかとのひび割れが気になる人は、効果的に全身ケアできる入浴剤でのうるおいケアに
意識を向けてみてはいかがでしょうか。
⑤リラクゼーション効果
入浴剤の中には、芳香療法を意識した香りに注力したものも。
嗅覚は五感の中でも感情や記憶に関する部位(大脳扁桃体など)と繋がっている特異な器官です。
そのため自分にとって心地よい香りを嗅ぐだけで瞬時に安らいだり、疲れたという感情をリセットできてしまいます。
しかもニオイ分子は温度が高い場所ほど香りを感じやすくなるため、お風呂は最高のアロマテラピー(芳香療法)の場所なのです。
⑥清涼効果
入浴剤には血行を促進しながら清涼感を与えるクールタイプもあります。
高温多湿の日本の夏において、夏場の冷房はなくてはならないものですが、冷えや不調を感じてしまう場合もありますよね。
そんなときは、全身をしっかりあたためてくれるお風呂が強い味方に!
しかも清涼効果のある入浴剤なら、汗ばむお風呂上がりもすっきり快適です。
入浴剤を効果別で考えてみると、次回購入するときにも選択肢が増えて楽しくなりますね。
次回は入浴剤の種類についてお話していきたいと思います。お楽しみに