水虫 | やまかわ薬局

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2021年10月13日

水虫

今回は水虫についてお話します。

一般的には、水虫と呼ばれていますが、白癬菌と呼ばれる真菌(カビの一種)の感染が原因で起こる感染症の事です。水虫は主に足、爪の症状を指すことが多いが、白癬菌による感染症には部位によって、足白癬、爪白癬、頭部白癬など病名がついています。

 

分類・症状水虫の人のイラスト

足白癬:靴を履くことで足が蒸れ、白癬菌が過ごしやすい環境ができるため感染部位として多くを占めています。足白癬は部位によってさらに、趾間型、小水疱型、角質増殖型の3つに分類されます。

・趾間型:感染部位として最も多く、指の間にできる白癬。皮がむけたり、皮膚が白くふやけたり、ジュクジュクになったりします。

・小水疱型:足底の土踏まずのあたりに小さな水疱がたくさんできて、その水疱が破けて皮がむけます。最も痒みが強く出やすい種類とされています。

・角質増殖型:足裏全体に症状が出る種類で、皮膚が厚く、硬くなり、時にひび割れて痛みを生じることもあります。足白癬の中では最も少ない種類になります。

爪白癬:爪の先の方が分厚くなり、白く濁ったように変色したり、中央付近から白い筋が出たり、爪が脆くなりボロボロになってしまうことがあります。白癬菌は爪と足を移行することがあるので同時かかることも多く、一緒に治療していくことが大切です。

頭部白癬:頭部に感染することで、ふけがでたり、抜け毛、発疹を引き起こす。「しらくも」と呼ばれています。

股部白癬、頑癬:陰部から太もも、お尻周りに小さな水疱や発疹が現れ、痒みが強く出やすいのが特徴です。「いんきんたむし」と呼ばれています。

体部白癬:胴体や顔、首等に小さな水疱が輪っか状に現れることが多く、痒みや炎症を伴い、ペットからうつることもあるので注意が必要です。「ぜにたむし」と呼ばれています。

 

 

治療薬のイラスト「薬の紙袋」

治療には抗真菌薬と呼ばれる内服薬、外用薬を用います。外用薬には軟膏剤、液剤、クリーム剤、スプレー剤などの種類があり症状、部位などによって使い分けます。白癬菌が皮膚の奥まで入っている可能性もあるため基本的には1-2ヶ月は最低でも治療を継続、爪の場合は綺麗に生え変わるまで1年~1年半ぐらいかかるとされているため根気強く治療を続けていく必要があります。

薬のイラスト「塗り薬・チューブ」

処方箋なしで購入できるOTC医薬品にも治療薬はあり、自身で治療していくことも可能です。ただし、水虫かはっきりわからない、使い始めても効果がみられない、症状が重い、他の薬を使っているので心配などの場合は病院でしっかり診てもらうようにしてください。

 

予防

体を洗っている男性のイラスト

○体を清潔に保つ:白癬菌は一般的に皮膚に入り込むまで24時間ぐらいかかるとされているので、毎日しっかりお風呂で綺麗に洗えば、ある程度は感染の予防にもなります。

○白癬菌は高温多湿を好む:靴の中など蒸れやすい場所を好むため、長時間靴を履くような生活の方は、時々でも靴を脱いだり、通気性良い靴下を履くことなど効果的です。

バスマットのイラスト

○感染経路に注意:風呂場のバスマットなどは感染経路になりやすい為、家族であっても別のものを使うなどの対策も必要です。そのほかにも、共用のスリッパなどの利用、不特定多数の方が利用するジム、温泉、銭湯等も感染の場所になることがあります。

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