生活習慣病 | やまかわ薬局

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2022年2月4日

生活習慣病

毎年2月は日本生活習慣病予防協会によって「生活習慣病予防月間」と定められていることもあり、今回は生活習慣病についてお話していきたいと思います。

 

 

生活習慣病とは

名前の通り、食生活、運動、休養、飲酒、喫煙などの生活習慣が関係しているといわれる病気の事を言います。以前は「成人病」と呼ばれていて早期発見・早期治療という二次予防が重要視されていましたが、発症に生活習慣が大きく関与していることから生活習慣の改善による発症予防・健康増進という一次予防を重要視していこうという考えもあって「生活習慣病」と呼ばれるようになったとされています。

 

 

具体的にはどんな病気が含まれる?

生活習慣病の具体例としてはっきりとは定義されていませんが、「健康増進法」ではがん及び循環器病、「健康日本21」ではがん、心臓病、脳卒中、糖尿病等とされています。厚生労働省や日本生活習慣病予防協会の発表を参考にすると、具体的には高血圧、循環器疾患、脂質異常症、糖尿病(2型)、痛風、高尿酸血症、慢性腎臓病、肥満症、歯周病、大腸がん、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫、慢性気管支炎)、アルコール性肝疾患、脂肪肝等の様々な病気が該当すると考えられています。

 

生活習慣と病気の関わり

●食生活低カロリーな食事のイラスト(生活習慣病)

食べすぎ、高脂肪食などは肥満、脂質異常症、脂肪肝の原因となり、また肥満は高血圧、糖尿病などにつながる原因とされています。その他にも、塩分の摂り過ぎは高血圧、糖分の摂り過ぎは糖尿病の原因となり、食事量だけでなく栄養素の偏りによっても様々な病気につながる可能性があります。

 

●運動ウォーキングをする女性のイラスト

運動不足は、高血圧、脂質異常症、糖尿病などにつながる肥満の原因となります。その他にも筋肉量の低下により、ロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイルという状態に陥る原因となります。

 

●飲酒酔っ払った犬のイラスト

「健康日本21」では、アルコールは1日20g(日本酒換算で約1合)の摂取が望ましいとされています。目安としてビール500㎖が20g、ウイスキーのシングル(30㎖)が10g、焼酎180㎖が50g、ワイン120㎖が12gとされています。飲酒は脂肪肝、アルコール性肝炎、痛風、高尿酸血症、糖尿病、高血圧など様々な病気のリスク因子とされています。

 

●喫煙タバコを吸う人のイラスト(男性)

肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫、慢性気管支炎)、歯周病、循環器疾患などの原因となります。その他、咽頭がん、胃がん、食道がん、膀胱がんなどの他の様々な病気のリスク因子とされています。

 

 

予防

日本生活習慣病予防協会では、「一無、二少、三多」という考えが提唱されています。

●一無:無煙・禁煙の勧め

●二少:少食・少酒の勧め

●三多:多動・多休・多接の勧め

詳しくは日本生活習慣病予防協会のホームページに書かれているのでみてください。

 

普段の生活習慣の乱れが様々な生活習慣病につながることをお話しました。さらに、生活習慣病は様々な重い病気につながる可能性もあります。しかし、普段から正しい生活習慣を送ることは様々な病気の予防になるということです。今回のお話が生活習慣を見直すきっかけになればと思います。

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