あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さてさて、年も変わったのでこれから何回かにわたって同じ内容について書きたいと思い
ます。
まず最初は糖尿病です。
糖尿病とは珍しい病気ではなく、誰もが罹りえる代表疾患の一つです。
現在日本の患者数は約300万人にのぼります。これは、日本人の40人に1人の割合です。
さらに、毎年糖尿病患者は増加しています。また、自分が糖尿病だと気づいていない方も多数いると言われています。
さて、糖尿病になると体にとってどのような不都合なことが起きるのでしょうか?
今回はその中でも、「糖尿病と神経障害」について説明したいと思います。
糖尿病とは血糖値・・・つまり血液中の糖分の割合が増加してしまう病気です。
その結果、血管がボロボロになって合併症を起こしてしまうのです。
さあ、血管がボロボロになるとどのようにして神経症害が起きるのでしょうか?
まず、通常血液は神経に酸素や栄養などを運ぶ働きを担っています。
血管が弱ると、血液の流れも悪くなり神経に栄養が行きにくくなります。
その結果、主に末梢神経と呼ばれる神経にダメージを与えます。
この末梢神経は、手や足にある神経でダメージを受けるとしびれや痛みなどを伴うようになります。
この症状が進行していくと感覚が鈍くなり、最終的には何も感じなくなってしまいます。
糖尿病の患者さんで「足にケガやヤケドをしているのに、本人は気づかずご家族の指摘で気づいた」といった声をお聞きします。
また、さらに進行すると壊死を引き起こし、最悪の場合手や足を切断することがあります。
このようにして糖尿病は体をむしばんでいくのです。恐いですね。
さて、次回は糖尿病と腎臓の関係について書きたいと思います。