みなさんこんにちは!
毎日暑い日が続いていますが、体調など崩されていませんか?
さて、今回は認知症についてみていきたいと思います。
認知症とは、成人してからいろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりしたために様々な障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態のことをいいます。発症時には症状は軽く、徐々に症状が進んでいくことが多いとされます。
認知症の種類としては、主なものとして以下のものが挙げられます。
アルツハイマー病は初老期に発症する狭義のアルツハイマー病と老年期に発症するアルツハイマー型老年認知症とに分けられます。狭義のアルツハイマー病は50歳~65歳頃までに発症し、進行が速く、脳の委縮も著明です。アルツハイマー型老年認知症は65歳以降に発症し、進行は遅いとされています。
脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管障害後に認知症が生じることがあります。脳の血管障害による部分的な脳の破壊、虚血が起こった部位が認知機能に関する部位の場合に、認知症を発症します。
初老期に発症し、記憶障害よりも判断・意欲の変化が強く、異常な行動をとったり、他者の意見を聞かないなど、人格の変化と捉えられることが多いようです。進行すると、日常生活動作は保たれているにも関わらず、言語障害が進行し、日常的に使われる簡単なことば、食べ物や生活動作の呼び方なども分からなくなります。経過は10年以上にわたり、最後は他の認知症同様、寝たきりとなります。
脳にレビー小体という物質が沈着して発病します。他の認知症との違いは、幻覚があることと、パーキンソン病の症状を伴うことです。経過は人により様々ですが、初期には認知機能障害が現れ、やがて、パーキンソン病の症状、幻覚、最終的には寝たきりとなります。また、認知障害による注意障害に加え、パーキンソン病の運動障害を伴うため、転倒することが多く、そのため二次障害をきたすことがあります。
このうち約60%はアルツハイマー型認知症が原因で、約20%は脳血管性認知症によるものとされています。そのため、一般的に認知症=アルツハイマーと認識をされる方が多いようです。
また、認知症の症状は脳の機能障害によって生じる中核症状と、心身の状況や環境等の影響によって生じ、個人差が大きい周辺症状(BPSD)に分けられます。
①記憶障害・・・多くの人にみられる中核症状で、時間的に近いエピソードについてすっかり忘れてしまったり、混乱してしまったりすることが多々あります。物事全体がすっぽりと抜け落ち、忘れてしまったことを自覚していないことがほとんどです。
②見当識障害・・・今いる場所や時間が分からなくなってしまいます。
③実行機能障害・・・計画を立てて段取りよく作業を進めていくような知的活動が阻害されやすくなります。
④失行、失認、失語・・・認知症が進行していくと、目的の動作がうまくできない「失行」、正しい認識ができない「失認」、ことばがうまく使えない「失語」といった症状がみられる場合があります。
<周辺症状(BPSD)> 個人差が大きい症状
身体的不調や痛みなどの身体的状態、不安・恐怖や混乱、欲求などの心理的状態などによってBPSDが生じることがあります。BPSDは認知症によって必ず引き起こされる症状ではなく、生じるかどうか、どのような症状なのか、といった点は人によって異なります。
①心理症状・・・意欲低下、抑うつ、不安、焦燥、興奮などの感情的不安定、もの盗られ妄想、被害妄想など
②行動症状・・・繰り返し訴える、暴言・暴行等の攻撃的な言動をする、叫んだり大声を出す、歩き回って迷ってしまう、不潔行為、異食(食べられないものを食べてしまう)など
認知症の種類によって、脳内でおきている変化や変化が起こる場所などが異なり、症状も変わってくるので、それぞれに合わせた適切な対応やケアが重要になります。
次回は認知症の方への対応、認知症予防などについてみていきたいと思います♪
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