逆流性食道炎 | やまかわ薬局

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2020年10月22日

逆流性食道炎

今回は、逆流性食道炎についてお話します。

胃もたれのイラスト

最近、胸やけがする、胃酸が上がってきている感じ(酸っぱい感じ、のどの違和感等)がする、吐き気、げっぷがよく出るようになったという方はいませんか?これらの症状が出ている方は、逆流性食道炎の可能性があります。

食べ物の消化のために胃で分泌されている胃酸は、強い酸性であるので、胃の内部は胃酸にやられないように粘膜で覆われているので消化されないようになっています。逆流性食道炎は、胃酸が何らかの影響で逆流してしまい、胃酸に対する防御機能が弱い食道に炎症を起こしてしまうことによって起こります。

 

胃酸が逆流する原因は?胃酸の逆流のイラスト

・胃酸の分泌量増加:肉などに多いたんぱく質は胃酸の分泌を促進するため、食の欧米化で肉をよく食べるようになったことが原因となります。ほかにも、塩分摂取量が減少していることなども原因となる場合があります。

・食道括約筋の機能低下:食道と胃の間にある筋肉で、胃酸が逆流しないための役割も担っている筋肉の働きが弱くなってしまうことで胃酸が逆流しやすくなってしまいます。原因としては、加齢、喫煙、飲酒、消化に負担がかかる暴飲暴食や高脂肪食などがあります。

・胃の圧迫:肥満、便秘、妊婦の方などは胃が圧迫されやすく、胃酸が逆流してしまうことがあります。

症状

・胸やけ:食道の炎症によって起こり、胸の痛みのように感じる場合もあります。

・呑酸、のどの違和感:胃酸が口まで逆流することによって起こります。

・げっぷ、腹部膨満感:胃酸が多量に分泌されると、胃内にガスが発生してお腹の張りを感じたり、げっぷが増えたりします。げっぷ時に食べ物や胃酸が一緒に出ることで、症状がより悪化してしまうこともあります。

そのほかにも、胸やけなどから食欲不振になることや、横になると胃酸が上がってきやすくなるので睡眠障害を起こすこともあります。また、放置して炎症が続くと、潰瘍や狭窄を起こしたり、胃がんのリスクが高くなる可能性もあります。

 

治療  薬のイラスト「カプセル」

主に、胃酸の分泌を抑える薬(PPI、P-CAB、H2ブロッカー)を用います。症状によって、消化管機能改善薬,、漢方薬などを併用する場合もあります。

薬だけでなく、原因となる食生活、肥満、便秘などが改善しなければ、症状はよくなっても薬をやめれば再発する可能性もあるので一緒に見直すことが重要になってきます。

逆流性食道炎かなと思うような症状がある方は、早めに医師に相談して早めに治療することが大切になってきます。症状がなくても、胃酸の逆流の原因となるような食生活、喫煙、肥満、便秘等に当てはまる方は早めに見直すようことが必要です。

 

 

 

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