3月の病気 | やまかわ薬局

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2022年3月14日

3月の病気

3月になって、まだ寒さを感じることもありますが、日中はかなり暖かな日が増えてきました。今回は、冬から春になるこの季節の変わり目に注意する病気、体調の変化についてお話していきます。

 

○花粉症スギ花粉のイラスト

3月から4月ごろは主にスギ花粉、ヒノキ花粉の飛散量がピークを迎える地域が多くあります。3月中旬の現在でも、九州から関東にかけて飛散量が多くなっている地域があり、すでに花粉症に悩ませられている方も多いのではないでしょうか?

 

症状眼と鼻をこすっている人のイラスト(花粉症)

花粉が原因となり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻症状、目の痒み、充血、涙目などの目の症状、その他、皮膚の痒み、喉の痒みなど症状といったアレルギー症状が現れます。

 

治療薬のイラスト「薬の紙袋」

アレルギー症状を抑えるために、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、ケミカルメディエーター遊離抑制薬、ステロイド薬などの治療薬(内服薬、目薬、点鼻薬、貼付剤等)を用いて症状を抑える方法が一般的です。花粉が飛散し始める約1週間ぐらい前、飛散し始めた時、症状が少しでも出始めた時といった早い段階で服用開始することで症状を遅らせピークの症状を軽くできるとされています。

その他の治療としては、レーザーで鼻粘膜を凝固させることでアレルギー反応を抑制する方法や舌下免疫療法と呼ばれるアレルゲンを少量から服用していくことで身体を慣れさせていく方法もあります。

 

予防花粉と戦う人のイラスト

・外出時:マスク、眼鏡、帽子等の着用。花粉がつきにくい素材の衣類を選ぶ。

・帰宅時:玄関先で衣類についた花粉をなるべく落としてから室内に入る。手洗い、うがい、鼻うがいで身体についた花粉を落とす。

・布団、洗濯物を外に干さない。

・室内をこまめに掃除、空気清浄機を設置する。

・食事、運動、睡眠など規則正しい生活を心掛けて免疫力を高める。

・禁煙:粘膜を刺激することでアレルギー症状を悪化させる可能性のある喫煙を避ける。

 

 

○春のだるさごろごろする犬のイラスト

3月、4月ごろは体のだるさ、眠気、頭痛、イライラ、やる気が出ないなど心身の不調を感じる方も多いと思います。これらの症状は自律神経の乱れが原因となっている場合が多いとされています。

 

この時期はどうして自律神経が乱れやすいのか?

先ず、自律神経とは交感神経と副交感神経からなる内臓や代謝、体温などの身体の機能を自律的にコントロールしている神経です。

・交感神経:主に日中等の活動をしている時や緊張・ストレスを感じるときに優位に働き、心臓や血管に働いて血流を促進したり、体温を上昇したりすることで心身を活発にする方向に働きます。

・副交感神経:主に睡眠中等の休息中やリラックスしている時に優位に働き、心身を落ち着かせる方向に働きます。

寒い冬から暖かい季節への変わり目で、寒暖差や気圧の変化が激しいこの時期は副交感神経の切り替えがうまく出来なかったり、進学や就職等によって生活環境が変わることによる不安やストレスの影響など、この時期は自律神経の乱れにつながる原因が多いとされています。

 

対策

・適度な運動:血流を良くして体温を下げないようにでき、気温の変化に対応しやすい身体になります。また気持ちのリフレッシュにもつながるとされています。

ウォーキングをする女性のイラスト

・規則正しい生活:だるいからと家を出るギリギリまで寝るのではなく、決まった時間に就寝、起床するようにすることは自律神経を整えることにつながります。

寝ているの男性のイラスト(睡眠)

・服装の工夫:1日の中でも気温の変化が激しい為、上着の着脱などで対応して体温を保つようにすると自律神経の乱れの防止につながります。

寒い日にお花見をする人たちのイラスト

・夜は入浴:体温が下がりやすい夜に湯船につかって体を温めることは自律神経を整えることにつながります。入浴の際は40℃ぐらいの熱すぎない温度に設定しておきましょう。

お風呂に入っている動物のイラスト

 

 

 今回のお話を参考にして頂いて、花粉症や春のだるさに負けずに気持ちよく新年度を迎えていただければと思います。

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