暑い日が続きますね。
さて今回は、夏に不足しがちなたんぱく質についてお伝えしていきます。
夏に不足しやすいたんぱく質
人間の体は約60%が水分、約20%がたんぱく質でできています。
たんぱく質は20種類のアミノ酸によって構成されており、皮膚、髪の毛、内臓、筋肉など体の大部分はたんぱく質によってできています。
たんぱく質が不足すると免疫力が落ち、疲れやすくなったり、脳の神経伝達物質もたんぱく質から作られるため、気持ちが不安定になりやすくなったりします。また、たんぱく質の不足は新陳代謝を妨げ、肌を老化させてたるみやくすみのもとになったり、コラーゲンが不足することでハリやツヤがなくなってきたりします。
食品の中では、特に肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれていますが、夏の暑さにより食欲が落ち、のどごしのよいさっぱりした食事が続くと、たんぱく質の摂取量が少なくなりがちです。
夏におすすめのたんぱく質
豚肉
豚肉は、夏に多く摂りがちな炭水化物をエネルギーに変えてくれるビタミンB1が豊富に含まれています。疲労回復に役立つ玉ねぎを一緒に炒める生姜焼きや、簡単に出来てキュウリなどの野菜や豆腐とあわせやすい豚肉の冷しゃぶなどのメニューは、夏にぴったりです。
カツオ
カツオには良質のたんぱく質以外にも、ビタミンB群や鉄分・ミネラルも豊富に含まれています。
さらに青魚に多いDHAなどの不飽和脂肪酸や、疲労回復効果の高いタウリンなども含まれていて、夏バテにも効果的です。またカツオをたたきで食べることで、玉ねぎや青じそ、みょうが、にんにくなどをあわせて食べることができるのも、おすすめポイントのひとつです。
枝豆
枝豆には良質なたんぱく質、ビタミン、鉄分、カルシウム、食物繊維など多くの栄養素を含んでいます。さらにβ-カロテンやビタミンCが夏の栄養不足の解消や、疲労回復に役立ちます。
枝豆のたんぱく質に含まれるアミノ酸の一種メチニオンは、ビタミンB1、ビタミンCと共にアルコールの分解を促し、肝機能の働きを助けてくれるので、ついついビールが進みがちなこの季節には、ぜひおつまみにしてくださいね。
食欲不振のときはたんぱく質たっぷりのスープを飲もう
ご飯などがなかなかのどを通らないときは、たんぱく質を豊富に含む「豆乳」や「かつおぶし」などをベースにした、たんぱく質たっぷりスープがおすすめです。
豆乳をベースにすると、良質のたんぱく質だけでなく鉄分も補給できます。
また、大豆は消化のあまり良くない食物とされていますが、豆乳は消化吸収率が高いためおすすめです。豆乳をベースにしたかぼちゃスープは、豆乳の栄養に加え、かぼちゃのβ-カロテンやビタミンB1、B2、C、カルシウム、鉄なども摂れるので、食欲のない時などにぜひ試してみてください。
かつおぶしは、人の体内でつくることのできない8種の必須アミノ酸を含んでいます。
さらに、かつおぶしは、たんぱく質が分解され、アミノ酸がいくつか結合したペプチドも含んでいます。
たんぱく質はサイズが大きく、体内で消化吸収されるまでに時間がかかりますが、ペプチドはすでに分解されているため、すばやく効率よく体内に吸収されるといわれています。
かつおぶしは夏の栄養不足解消にはぴったりの食材です。
どうでしたか?ご自身の体調やお好みに合わせて、栄養バランスの取れた食事をとり、元気に夏を満喫しましょう!
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